青森県産米『青天の霹靂』が2年連続「特A」に! 厳しい競争下で奮闘する米農家の心意気。
全国の米農家が奮闘した成果
環太平洋経済連携協定(TPP)への参加や、政府の減反廃止政策の影響で、厳しい競争下におかれた「国産米」。しかし、おいしいお米をつくるため、日本中の米農家が奮闘しています。日本穀物検定協会が2月発表した、「2015年産米の食味ランキング」では、5段階で最高評価の「特A」に、過去最高の46銘柄が選ばれました。心からエールを送りたい。
昨年11月から今年2月の間、日本穀検の評価員が、全国139銘柄の外観や味、香りなどについて、基準米(複数産地のコシヒカリのブレンド米)に比べ優れているかどうかを総合評価しました。特に良好なものが「特A」、良好なものが「A」、おおむね同等が「A'」、やや劣るものが「B」、劣るものが「B'」。Aは60銘柄、A'は33銘柄でした。今年は、山口県の「きぬむすめ」や宮崎県の「ヒノヒカリ」などが初めて特Aを獲得しました。
青森県知事の男泣き
私が注目している県産米の1つが、2年連続で特Aを勝ち取った、青森県の「晴天の霹靂(へきれき)」です。同県にとって、特Aは長年の夢でした。1年前、県農産園芸課の執務室で、東京のランキング発表会場から連絡を受けた三村知事は、「青天の霹靂、ありがとう」と男泣きしました。浪花節を語りたいのではありません。コメ作りへの情熱を知ってほしいのです。
同県の今年産「晴天の霹靂」の作付面積は、昨年産の約3倍、約1560ヘクタールに広がる見込み。特A効果で好調な売り上げが続き、生産農家が増えています。「青天の霹靂」のブランド化を図るため、2015年度一般会計予算案では、総額約1億円の関連事業費を計上しました。特Aには、それだけの価値があるのです。
[2016.3.11]
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