日本紙パルプ商事:ゼロエミッションに貢献/あらゆる紙から再生紙を作れる最先端技術、コアレックス信栄
金属が付いていても再生できる!
「ゼロエミッション」という言葉をご存じでしょうか。あらゆる「廃棄物」を有効活用し、資源循環型の社会システムをつくる考え方で、1994年に国連大学が提唱しました。国内でも工場のゼロエミッションに取り組む企業が増えるなか、静岡県富士市の最新鋭工場が注目されています。
総工費120億円/経済産業省の補助金
新たな挑戦を始めたのは、紙の専門商社大手「日本紙パルプ商事:東京都中央区勝どき三丁目12番1号 野口憲三社長」の子会社で、再生紙トイレットペーパー最大手の「コアレックス信栄:静岡県富士宮市西町31−6」
新たな挑戦を始めたのは、紙の専門商社大手「日本紙パルプ商事:東京都中央区勝どき三丁目12番1号 野口憲三社長」の子会社で、再生紙トイレットペーパー最大手の「コアレックス信栄:静岡県富士宮市西町31−6」
昨年10月、経済産業省の補助金を受け120億円で建設された新工場は、「あらゆる紙」を再生紙の原料とします。「あらゆる」とは、プラスチックや金属が付いたままの古紙、内側にアルミが張られた酒類の紙パック、取り出し口にフィルムが付いたティッシュペーパーの箱など「すべて」です。
ペーパーレス化をチャンスに
それらを一斉に溶かし、金属やプラスチックを分離する最先端技術を開発しました。1日に約200トンの紙を処理し、トイレ用ロール130万個、ボックスティッシュ15万個を生産します。分離した金属やプラスチックも再資源化。廃棄物を全く出さない、まさにゼロエミッションです。オフィスでのペーパーレス化が進むピンチをチャンスに変える新ビジネスです。
ごみに混じる紙の割合は3~5割
新工場は、地元自治体である富士市の窮状も救いました。同市の可燃ごみに混じる紙の割合は平均で3割、多いところで5割。新聞や雑誌以外の「雑紙」を紙袋に入れて集積所に出すルールも守られませんでした。しかし、新工場の稼働をきっかけのひとつとして、やっと住民の分別意識が進んだのです。新技術が生み出す波及効果が地域貢献につながった一例です。
新工場は、地元自治体である富士市の窮状も救いました。同市の可燃ごみに混じる紙の割合は平均で3割、多いところで5割。新聞や雑誌以外の「雑紙」を紙袋に入れて集積所に出すルールも守られませんでした。しかし、新工場の稼働をきっかけのひとつとして、やっと住民の分別意識が進んだのです。新技術が生み出す波及効果が地域貢献につながった一例です。
[2016.3.9]
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