韓国の化粧品販売が活況! 新分野「Kビューティー」を国が支援し、いまや生産額は約9千億円に。
国を挙げたブランドづくりで新分野登場
お隣の韓国で、化粧品販売が活況です。「韓流ドラマ」「Kポップ(音楽)」に続き、「Kビューティー」と呼ばれる分野が伸びてきました。中国人観光客の"爆買い"が、ここでも大きな牽引役です。それにしても、韓国は、国を挙げたブランドのつくり方がうまい。見習うべきです。
韓国・ソウルの中心部に、日本の新宿や渋谷に似た街、「明洞」(ミョンドン)があります。100店以上の化粧品店が並ぶ通称「コスメロード」が名所の1つ。MERS(中東呼吸器症候群)問題が落ち着いた今秋以降、中国人観光客が戻り、にぎわいを取り戻しました。日本人にも人気の店「ネイチャーリパブリック」では、客の半分以上が中国人で、1人で200万ウォン(約21万円)分を買う人もいるそう。なんといっても、韓国製は安いのです。
新化粧品の研究・開発を国費で支援!
この好調の背景には、韓国政府のしたたかな戦略があります。アジアやアフリカの国々の所得レベルがあがり、化粧品市場が拡大することに着目し、2013年、「化粧品産業中期発展計画」をつくりました。市場規模で当時世界11位だった国を「世界トップ7位」に引き揚げる計画で、海外マーケティングの専門家の育成から、新しい化粧品の研究・開発まで、公費で支援しています。
効果は着実にあがっており、化粧品の生産額は、10年の6.01兆ウォン(約6千億円)が、14年には8.97兆ウォン(約9千億円)に急増中です。化粧品の輸出額も輸入額を上回りました。国際的なブランドになったとは言えず、日本のほうがまだ優位にありますが、うかうかしてはいられない状況です。政府と民間が巧みに協力する韓国流の戦略には、見習うべきところもあるでしょう。
[2015.11.27]
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