海自・護衛艦「いせ」岩国基地で初披露!中国網、中国軍は「強力な対潜能力による脅威に直面する」
日米親善航空ショーのプレイベントで披露
海上自衛隊の護衛艦「いせ」が5月2日、山口県岩国市の岩国港で一般公開されます。3日には米軍岩国基地で行われる「航空基地祭・日米親善デー2015航空ショー」のプレイベントで岩国での公開は初めてとなります。
「いせ」は、ヘリコプター搭載の護衛艦で全長は197メートル、基準排水量は1万3,950トン。海上自衛隊の護衛艦のなかでは、3月に就役した「いずも」に次ぐ大きさを誇ります。哨戒ヘリを3機搭載し領海付近での監視活動のほか、大規模災害時には被災者の収容や物資輸送を担います。
艦橋からの景色は観光地
「いせ」は艦首から艦尾まで障害物のない全通甲板が特徴。艦内は長々と続く廊下に広々とした食堂、ゆったりした会議スペースとさながら巨大ホテル。艦橋からの景色は観光地の展望台にいるような錯覚に陥るといいます。
「いせ」は海上自衛隊有数の対空・対潜水艦戦闘能力を誇り、日本周辺海域の防衛やシーレーン(海上交通)の安全を図ります。海上自衛隊の人員やヘリコプターの輸送も可能なため、複数の軍種を一体的に運用する統合運用を担います。
フィリピン台風被害では演習から急遽,実動派遣
「いせ」は昨年11月、大型台風30号が直撃したフィリピン中部で能力を発揮。台風発生時、「いせ」は、沖縄近海で自衛隊統合演習に参加していましたが,急遽演習を離脱しフィリピン沖へ派遣。1,180人体制での派遣は、海外の被災地活動として過去最大規模。防衛省では,米国に続き2番目に早く実力組織を派遣でき、「諸外国と比べ迅速な派遣ができた」と胸を張りました。
「いせ」から飛び立ったヘリは、セブ島などで医療活動を行い、臨時診療所では日本の医療技術に期待する地元の人々が行列をつくりました。
中国海軍,「いせ」は将来、攻撃型空母になる可能性大
本来、空母としての性能を持ちながら護衛艦とする「いせ」に対して、中国海軍では攻撃型空母になる可能性が高いと分析。中国網(チャイナネット)日本語版は,日中両国で主権を巡る紛争が発生した場合、第一列島線の突破が可能な中国海軍の大規模な潜水艦部隊は、「日本の強力な対潜能力による脅威に直面する」と日本の「いせ」の脅威を認めました。
現在でも尖閣諸島周辺を領海侵犯する中国に対し,空母艦隊にもみえる「いせ」のアピールは今後も重要なイベントとなりそうです。
[2015.4.18]
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