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「ペヤングソースやきぞば」ゴキブリ流入から設備投資数十億円,従業員の雇用を守り販売開始へ

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まるなか食品:6月から首都圏で販売,7月から全国へ
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ゴキブリが商品に混入したため、昨年末から生産・販売を中止していた即席麺「ペヤングソースやきそば」の販売が,製造元の「まるなか食品」により6月8日にも関東7都県で再開されることは明らかになりました。同社では数十億円の設備投資をして虫などの混入を防ぐ対策を完全徹底。まずは、主力商品の「ペヤングソースやきそば」の販売を開始し,7月6日を目標に全国での販売を目指します。

発売開始には容器も改善
まるなか食品の群馬県伊勢崎市にある2つの工場では,床や壁を汚れにくい素材に取り替え外部から虫が混入しない構造にするなどの対策を済み。商品は、プラスチック製のふたに開いた穴から湯切りをしたものの、麺がこぼれやすいとの意見に販売再開を機に改善。下に網状のふたがある二重のシールで密閉する方式を採用し、器も持った時に熱くなりにくい発砲スチロールに変更するとしています。
この問題は昨年12月にツイッターで「ゴキブリがでてきた」と画像付きで投稿されたもので,まるなか食品では「製造過程での混入を否定できない」とし、自主回収し、生産・販売を停止しました。

発売中止に「ペヤングが食べたい」の声多数
製造元のまるなか食品には厳しい批判が寄せられたものの、昭和50年に発売以来関東地方を中心に「カップ焼きそば」の代名詞として親しまれててきただけに、販売中止が報じられると、また「ペヤングが食べたい」との声がネット上に絶えることがありませんでした。
再発売に際し、パッケージの改良に関してはネット上で湯切りの際にふたがはずれ中身がこぼれてしまう現象を避けるため,ライバルの「日清やきそばUFO」同様の、密閉式のふたとターボ湯切りを採用。「ペヤングやきそば」がこだわりつづけたパッケージも時代とともに再出発となります。

ネット告発での企業ダメージは初
今年6月以降、同社では首都圏を中心に「ペヤングやきそば」の販売を再開し、順次地域を広げるとしています。ネットの告発でここまで企業にダメージを与えたケースは稀。消費者が自由にネットなどに発信する環境は整っているため今後もこのようなケースが起きないか原因究明されていないため懸念されます。
昨年の12月にツイッターで「ゴキブリ流入」が投稿され,まるなか食品は全商品を回収。まるなか食品では、問題発覚前にいた従業員約150人は今でも雇用を続けているといいます。

[2015.4.10]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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