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三井住友、自宅を担保に融資「リバースモーゲージ」参入!東京スターに3メガバンク、地銀参入でサービス競争

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三大都市圏の戸建て住宅に住む高齢者が対象
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三井住友銀行は、3月2日から自宅を担保に高齢者に融資をする「リバースモーゲージ」の取扱を始めました。対象となる地域は,東京、名古屋,大阪の三大都市圏で戸建て住宅の高齢者にゆとり資金を貸出す予定です。
リバースモーゲージは、先行する東京スターに三井住友銀行が参入し3メガバンクが揃って取扱うことになります。各行では、高齢化で老後資金に不安のある高齢者は増加すると見込み,住宅を活用して自宅に住み続けられるリバースモーゲージの普及に他行にないサービスに取り組みます。

高齢者のゆとり資金のほか、旅行や教育費にも
三井住友銀行が扱う「SMBCリバースモーゲージ」は、住宅の資産価値を活かして高齢者のセカンドライフをサポートするほか、旅行や教育資金などにも自由に使える商品。名古屋や大阪など近畿地方で使い道が自由なリバースモーゲージの取扱はメガバンクでは初となります。
「SMBCリバースモーゲージ」の利息は借入残高に組込まれるため、借入期間中の返済も不要。顧客が亡くなった際には,住宅の売却などにより一括で返済も可能です。

「家は子供が継ぐもの」から「家は自分のために活用するもの」と意識の変化も
リバースモーゲージは、高齢者世帯の増加に伴うニーズの高まりがあるなか、意識の変化も見られます。日本では、「家は子供が継ぐもの」という概念が一般的でしたが,特に都市部に住む高齢者は「家は自分のために活用するもの」との意識の変化が見られ始めています。
みずほ銀行では当初、融資の対象を東京都内の土地評価額4,000万円以上の戸建てを対象としていましたが,リバースモーゲージの取り扱い開始から1年が過ぎ、現在は融資対象が首都圏までエリアを拡大。土地評価額も2,000万円以上と顧客の声に対応しリバースモーゲージの普及を目指します。

「家をどうするのか」家族で認識共有するきっかけに
リバースモーゲージは、ここ数年問題となっている「空き家」対策にも活用できるのではとの声もあります。リバースモーゲージを今後考える場合,残された時間をどう過ごすのか、また亡くなった場合は住宅をどうするのかを家族で認識を共有するきっっかけにもなるでしょう。
リバースモーゲージは、ゆとりある老後生活にメガバンクや地銀でも広がりを見せるなど,今後は各行のサービス競争など競合の高まりが予測され,普及が進むことが期待されます。

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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