中国訪日客「春節連休爆買い」国内消費押し上げ!百貨店は過去最高の売上を記録
中国人客45万人,国内消費は1,000億円超え
中国の旧正月を祝う春節の大型連休(2月8日〜24日)に伴って大勢の中国人観光客が日本を訪れ買い物を楽しみました。中国メディア・新聞晨報によると、この期間に日本を訪れた中国人は約45万人。日本滞在中の中国人の消費金額は約1,140億円に上るといいます。
大手百貨店4社が3月2日発表した春節連休の既存店の売上高は、全社が前年同時期を上回ったことを発表。百貨店における免税品対象品の売上高は,前年同期の1〜2%台から4〜6%台に急伸し、過去最高を記録しました。
円安、免税対象品拡大,ビザ発給緩和,ツアーコスト低下
今年,春節連休に中国人観光客が増えた理由について中国の旅行業界関係者は、円安基調と免税対象品の拡大,ビザ(査証)発給要件の緩和のほか旅行コストの低下が大きいといいます。中国のLCC(Low Cost Carrier:格安航空会社)春秋航空が用意した花見をテーマにしたツアーは往復税込みで約3万7,000円。北海道ツアーもさらにこれを下回ります。
買い物の定番では,海外ブランドの時計や一眼レフカメラ、炊飯器、美顔器のほか、抹茶を使ったお菓子や目薬,目薬などの医薬品、水筒など日用品にまで広がりを見せました。中国版ツイッターの「微博」などで取り上げられ人気が出ているようです。
香港、中国本土からの客に対し「爆買いやめろ」
春節連休の爆買いツアーは、日本だけでなく香港でも中国本土からの観光客が押し寄せています。ただ、香港では「爆買いやめろ」と400人のデモ隊と警察官が衝突。中国本土から粉ミルクや紙おむつなど「運び屋」と呼ばれる大量買いに迷惑していると抗議しています。香港では,この行為により物価が上昇するなど「たくさん買わなくていい」との声が多く聞かれます。
香港は,中国本土に比べ税金が安く偽物が少ないとの理由で転売目的の爆買いも少なくありません。日本でもドラッグストアから紙オムツがなくなるなど人ごとではなくなってきています。
炊飯器購入、待てずにホテルで炊飯「絶賛」の声
商務諮訊有限公司が新浪微博(シナウェイボー)を春節連休中に分析した調査によると、炊飯器など待ちきれずに日本米を買い、味を堪能し絶賛の声。水筒の保湿力の高さや消しゴムの香りに至るまでMade in JAPANに大満足の声が聞かれます。
日本は、中国人観光客に限らず親切、丁寧、優しいなどサービスに訪日客は満足し,リピーターや口コミなどでさらに訪日客が増加の予測。今後も日本への爆買いツアーの勢いは広がりを見せる予想に、小売業などに恩恵がもたらす一方,香港の買い物事情も見過ごすことができなくなりました。
[2015.3.6]
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