スズキの省エネ技術「スーパーエネチャージ」でダイハツから軽自動車販売首位奪還!軽自動車のシェアは拡大
日本の自動車販売、4割が軽自動車
日本自動車販売協会連合会の発表によると、昨年の国内新車販売台数は566万2,887台と前年から3.5%増加。このうち軽自動車は、227万2,789台と前年比7.6%増。全体に占める軽自動車の割合は40.9%と初めて4割を突破しました。
メーカー別のシェアは、スズキが31.2%、ダイハツ工業は31.1%とスズキが8年ぶりに軽自動車販売で首位を奪還しました。スズキは原動力となった新ジャンルの「ハスラー」や主力車種の「ワゴンR」に導入された独自の低燃費技術が大きく寄与しました。
クラストップの燃費、ガソリン1リットル当たり32.4km
ワゴンRは、昨年8月に大幅に改良され発売。12月までの累計販売台数は7万台を突破しました。改良に合わせ導入されたのは、独自の低燃費化技術「スーパーエネチャージ」でガソリン1リットル当たり32.4kmとクラストップの低燃費。さらに、広々した室内空間が消費者のニーズを捉えました。
スーパーエネチャージは、燃料を多く必要とする加速時に、ISG(モーター機能付発電機)がモーターアシストを行うことで、加速性能を維持したまま燃料噴射を抑え燃費消費を低減しています。
減速エネルギー利用しバッテリーに充電,電装品の省エネにも
スーパーエネチャージは、車が減速する際のエネルギーを利用しモーター機能付発電機で発電し、リチウムイオンバッテリーに充電。この電気をヘッドライトやオーディオなど電装品の一部を賄うとしています。駆動力のほかにも発電効率を向上させました。
ワゴンRの販売は好調で,昨年末時点でのスーパーエネチャージ車の割合はワゴンR全体の約6割。スズキでは、他の車種にも搭載を検討しています。
スズキ「燃費40kmの車を届けます」
スズキは、燃費がガソリン1リットル当たり40kmの車をお客様に届けるとしています。昨年は、首位から陥落したダイハツも低燃費化技術に取り組んでおり,開発競争は今後も続きそうです。
国内新車販売は、軽自動車が空前のブームとなっておりこの流れは大きくは変わることはありません。日本市場だけをみれば、軽自動車のシェアはますます高まり、10年後には軽自動車が中心の時代となるかもしれません。
●関連記事:「賛成?反対?地方の生活の足、軽自動車税率引上げ!反発する軽自販売スズキ「弱いものいじめ!」」[2013.12.11配信]
[2015.2.13]
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