HIS、長崎ハウステンボスに「変なホテル」をオープン!接客はロボット、料金はオークションと新世代ホテルの先駆けになるか
ホテル経営,ロボット対応で人件費を3分の1に圧縮
旅行代理店大手のHISは1月27日,同社が運営する長崎県佐世保市のハウステンボスに今年7月、次世代型ホテルを開業することを発表。次世代ホテルは、ロボットが接客し,同規模のホテルに比べ人件費を3分の1から4分の1に抑え,光熱費も半分に低減するとしています。
同社では、「変なホテル~変わり続けることを約束するホテル~」として、かつて経営破綻したハウステンボスを同社が平成22年に再生させたスマートホテルプロジェクトの一環と位置付けています。
HIS社長「サービスの提供には移民かロボットしかない」
ハウステンボスは、昨年9月期に売上高が前年同期比21.4%増の262億円、営業利益が同51.9%増の73億円と、今やHISの営業利益の約4割を占めるまでなりました。同社の澤田社長は、「日本は少子化が進み、サービスを提供するには移民政策かロボットしかない」とし、「世界一生産性の高いホテル」と豪語します。
フロントには、顔や表情に重きを置いた女性型チェックインロボットが配置され、ポーターや清掃などもロボットで対応。72室の客室に対してスタッフは10名以下に抑えられるとし、将来は9割以上をロボットで賄いとしています。
海外展開の1,000店舗もロボット化へ
HISでは、ハウズテンボスに続き愛知県蒲郡市にグループで展開するホテルも次世代型ホテルの可能性があるとしています。その上で,全世界に展開する約1,000店のホテルまで次世代型ホテルも可能性があると意気込みます。
同社の澤田社長は、17年前に「LCCの時代が来ると予想」。10年後にはローコストホテルが全盛になると予測しています。格安航空会社や格安スマホに格安タクシーと次は宿泊まで格安と二極化はが広まろうとしています。
宿泊料金はオークション
HISは2月1日の10時より、ハウステンボスの宿泊予約の受付を行うとしています。宿泊代金は利用時期の応じて下限価格と確定価格と呼ばれる上限価格が定められます。予約する人が1,000円単位で希望料金を入札するオークション形式で決まるとしています。
「変なホテル」は、チェックアウトの手続きも従業員を介さないセルフ方式。鍵は認証用カメラで管理され利用者は紛失の不安からも開放。室内設備はタブレット端末と今後,ニーズが膨らむ高齢者に受入れられるか注目されます。
[2015.2.4]
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