半世紀の経済制裁を緩和し米・キューバ国交回復!時間が止まったままの首都ハバナはアメ車クラシック天国
1年半、水面下での交渉で合意
米国とキューバは、昭和36年以来断絶していた国交の正常化に乗り出しました。1年半にも及ぶ水面下での交渉で、歴史的な政策転換により合意にこぎつけました。ただ、経済など相互の利益において歩み寄るものの、中南米の安定には課題も残ります。
キューバは、これまで米国から経済制裁を受け、約半世紀ほど変化してきませんでしたが12月18日、米オバマ大統領は制裁はまもなく緩和されると表明しました。
ロシア、キューバに急接近、貿易のパートナーに
米国とキューバが国交正常化に動き出すなか、ソビエト時代からキューバとのつながりが深いロシアのロゴーシ副首相は12月19日、キューバのカストロ国家評議会議長と会談。両国間の貿易を増やし経済協力を進めることを確認したと報じられました。
ロシアのプーチン大統領は,今年7月にキューバを訪れソビエト時代からの債務を免除することを表明。米国に対抗しパートナーとしてキューバとの関係強化を図ります。
野球やバレーボールのイメージしか・・
日本とキューバは、国交断絶の事実はなく、少ないながらも砂糖など輸入など貿易もみられます。これまでキューバと言えば野球やバレーボールなどスポーツでは馴染みの国ですが、米国との国交正常化が報じられると首都ハバナの映像がメディアで一斉に放映。南国らしい街並に道路を走る車は50〜60年代のアメ車。まるで映画「アメリカングラフィティ」のセットのような風景に、車マニアを驚かせました。
米国とキューバは国交断絶から半世紀が過ぎるなか、今でも当時のアメ車を動かす技術力はある意味、世界レベルとも言えそうです。
ロシア、ベネズエラが投資するも21世紀には移行できず
キューバへは、ロシアやベネズエラなどが投資を行った国があったものの、この国を21世紀へ移行させることはできず首都のハバナのインフラも進んでいません。キューバ国民は今でも農業や漁業など伝統的な商売を営む状態です。
キューバは米国との国交回復で、世界に追いつくための足がかりを得ることが可能となりました。ハバナを走るクラシックカーを懐かしく思うようになる日も近いかもしれません。
[2014.12.30]
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