持ち帰り寿司の「小僧寿し」赤字脱却へ「ラーメン店」へ進出!店舗設備,物流網、店舗人員はそのまま活用
オリジナル「ラーメン」ブランドで展開を開始
持ち帰り寿司チェーン展開の「小僧寿し」は12月1日、千葉県市川市の京成八幡駅にこれまであった持ち帰り寿し店に変わり、ラーメン店「麺や小僧 京成八幡店」をオープンしました。小僧寿しは10月31日、新業態にラーメン店を開発しオリジナルブランドによる直営店展開を開始することを発表しています。
店舗の調理器具などの備品や空調・排水設備などの店舗設備や,物流網もそのまま活用。店舗人員は、現在店舗の従業員を再教育し登用するとしています。
今年50周年、赤字は4期連続
今年で創業50周年を迎える小僧寿しの大きな事業転換は、平成22年12月期から4期連続の最終赤字が背景にあります。この1年間に社長が2回変わり、夏には従業員の3割が希望退職で会社を去りました。定款変更では,金融業や医薬品販売,金券販売を事業目的に加え、最終的にラーメン業が事業転換を早める業種となりました。
今年11月14日には、来年12月期の事業方針が策定され100店舗を撤退し,うち50店舗をラーメン店へ業態転換します。
寿司市場:回転寿司、コンビニ、スーパーで品実,価格競争激化
ここ数年の寿司産業は,回転寿しや出前寿しに加えコンビニエンスストアやスーパーマーケットなどニーズ拡大に伴い品質や価格などで競争が激化。小僧寿しでは,持ち帰り寿しの市場はゆるやかに衰退傾向にあり市場の成長性も厳しいと判断。50年先の事業環境を見据え、核となる新事業を創出する必要があると決めました。
来年6月までには、小僧寿し50店舗は、ラーメン店「麺や小僧」に事業転換する予定です。
宅配弁当や,海外進出も検討
小僧寿しでは,事業の延長として各種弁当を宅配する「寿司屋の宅配弁当」サービスを法人や団体向けに展開を進め,海外市場での事業展開についても積極的に検討するとしています。
小僧寿しのウェブサイトでは、「とんこつスープをメインに、お手頃価格でご提供!ラーメン以外にも餃子やライス類も充実。」と新たな一歩を踏み出しました。新業態への変革で赤字脱出に寄与するか注目されます。
[2014.12.11]
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