海上自衛隊、最新鋭「そうりゅう型」潜水艦、豪州へ輸出!米原子力潜水艦を上回る実力
全長84メートル、「けんりゅう」を公開
海上自衛隊は10月30日、広島県呉市の海上自衛隊呉基地で最新鋭潜水艦「そうりゅう」型の4番艦「けんりゅう」を公開。全長84メートルの巨体は、まさに鉄の鯨と言えます。
潜水艦は、機密の宝庫とも言われ関連する防衛秘密の数も公表されていません。艦内への撮影は報道陣にも許されず、カメラやカメラ付き携帯は乗船前に回収され厳重な警戒姿勢がみられます。
長時間の潜水が可能なスターリングエンジンを搭載
艦内の通路は、ディーゼルエンジンに加え、スターリングエンジンを搭載したことによりこれまでの潜水艦より狭くなっています。
そうりゅう型の特徴であるスターリングエンジンは、吸気筒を水上に出し、大気中から酸素を取り込む必要のない非大気依存推進機関。第3国の哨戒機や水上艦艇から見つかりにくく、低速航行であれば長時間の潜水が可能で水中持続力が格段に向上しました。スターリングエンジンに切り替えれば敵艦に音もなく近づき、魚雷やミサイルを発射することが可能。潜水艦の最大の強みである隠密性と静粛性に優れた潜水艦です。
潜水艦乗組員、ストレス耐性強い自衛官が選定
艦内のスピーカーやパイプなどあらゆる機器には振動を抑えるためのゴムが備えられ、テレビもヘッドフォンで見るなど敵に音を聞き取られず隠れることを徹底。潜水艦乗組員には、心理適性検査などでストレス耐性が強いと判断された自衛官が選ばれます。
潜水艦勤務は密閉された空間で何ケ月も過ごさなければならなく、ストレスに強い人間でなければ勤まらないようです。世界がうらやむ最新鋭潜水艦の真の敵はストレスかもしれません。
豪州の潜水艦建造計画、日本が建造し完成品を輸入
今年10月16日には、江渡防衛相と豪ジョンストン国防相が会談し、オーストラリアが計画する潜水艦建造への協力を要請しました。これまで両国は非公式に協議を重ね、オーストラリアは日本に建造を発注し、完成品を輸入することが有力視されています。
日本は今年4月に武器の禁輸政策を見直し、一定条件を満たせば武器の輸出や他国と共同開発を認める防衛移転三原則を導入。オーストラリアへの輸出が実現すれば初のケースとなります。米原子力潜水艦より日本の潜水艦を選んだオーストラリアと安全保障関係が強化されます。
[2014.11.29]
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