富士フィルム、エボラ特効薬として「アビガン錠」を国際承認へ!欧米先進国で患者治るケースが続々
エボラ出血熱、死者数は5,000人超え
WHO(World Health Organization:世界保健機構)は11月12日、西アフリカに広がるエボラ出血熱による死者数(疑い例を含む)が5,160人に増えたことを発表。WHOの集計で5,000人を超えるのは初めてです。
集計によると、疑い例を含め、これまでに報告された感染者数はリベリア、ギニア、シエラレオネ、スペイン、米国、ナイジェリア、セネガルの8カ国で計1万4,098人。WHOでは10月中旬にセネガルとナイジェリアについて終息宣言を出しました。
来年1月にエボラ治療薬として国際的に承認予定
富士フィルムホールディングスは11月11日、子会社の富山化学工業が開発したインフルエンザ薬「アビガン(一般名:ファビピラビル」が早ければ来年1月にエボラ出血熱の治療薬として国際的に承認される可能性があることを発表。承認されれば世界初のエボラ特効薬となります。
フランスとギニア両政府は共同で、11月中旬からギニアの患者60人の臨床実験に入ります。治療の結果は12月末にも出る予定で、その後1ケ月程度で医薬品の承認を受ける見通しです。
日本政府:フランス、ギニア政府へ300人分を送付
日本政府は、すでにフランス、ギニア政府へ300人分のアビガン錠を送り済み。治療に関してはWHOも感知していることから国際的に承認されれば世界へ出荷する方針です。
これまでアビガン錠は、エボラ出血熱には未承認薬ですがフランスや、スペイン、ノルウェー、ドイツの4ケ国で緊急策とし4人の患者に投与され全員の回復が報告されました。富士フィルムによるとアビガン錠は2万分の在庫と30万人分の原料を確保しているとしています。
日本の対応;患者,医療従事者とも投与を閣議決定
国立国際医研究センターは11月13日、日本国内でエボラ出血熱の感染者が出た場合、アビガン錠を感染の可能性のある医療従事者に対し、予防薬としてアビガン錠を使用することを明らかにしました。アビガン錠は、日本国内でもエボラ出血熱には承認されていないものの、国内で感染者が出た場合には、緊急策として患者への投与を認めることが閣議決定されています。
エボラ出血熱は、致死率が最大で9割と言われるものの、欧米の先進国では治療を受けた助かるケースが相次いでいます。日本の製薬技術「アビガン錠」が国際承認薬として世界的に注目されます。
●関連記事:「まさかの富士フィルム「写ルンです」からエボラ出血熱「治ルンです」へ!各国政府から治療薬供給依頼」[2014.10.17配信]
[14.11.18]
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