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国産ビジネスジェット「ホンダジェット」、搭載する「HF120」エンジン単体でも市場のシェア拡大へ

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目指すは小型航空機用エンジン市場、シェア3分の1
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ホンダは10月16日、小型航空機用エンジン市場で世界シェア3分の1を目指す方針を発表。自社開発のビジネスジェット機「ホンダジェット」だけでなく、搭載するエンジン単体を機体メーカーに売り込みます。
ホンダが、米ゼネラル・エレクトリック(GE)と共同開発した小型ターボファンエンジン「HF120」は、昨年12月に安全性を証明するFAA(Federal Aviation Administration:米国連邦航空局)の型式認定を取得。今年5月から出荷されています。
同エンジン市場には現在,米ウィリアムズ・インターナショナルとプラット&ホイットニー・カナダの2社が独占しており、「HF120」がシェア獲得なるか期待されます。

中古ビジネスジェット機への載せ換えですでに米シエラ社と合意
中古機の改造を手がける米シエラ・インダストリーは、すでに「HF120」を中古ビジネスジェット機に載せ換える事業でホンダと合意。中古機体へのエンジン載せ換えには新たに認証取得が必要となるため時間はかかるものの、載せ換え市場で600機体ほどあるとしています。
エンジン価格は機体価格450万ドル(約4億5,000万円)の15〜20%程度が一般的で、「HF120」は約6,750〜9,000万円になる見通しです。エンジンを拡販しアフターサービスで収益に繋げます。

信頼性,低騒音、低ミッション性能に加え巡航燃費は10%改善
「HF120」は、燃費や信頼性,低騒音、低ミッション性能を向上させ推力は2,095ポンド。同クラスの既存エンジンに比べ巡航燃費は10%改善されました。十分な推力を発揮するエンジンを開発できたのは、はホンダがが駆動エンジンを保有し,GEがエンジンを利用するノウハウを持っていたためです。
ホンダのエンジンは、自動車最高峰レース「F1」で世界一に上り,そこで培った技術の蓄積があり、航空機エンジンにプラスに働いたに違いありません。

ターボエンジン、自動車へ技術移転も
本田技研研究所の山本社長は,航空機用のエンジンは原理的に自動車のターボエンジンにも非常に似ており、性能改善に「HF120」の技術が使えるとしています。航空機用エンジンのノウハウをターボエンジン車の性能強化に生かしたいとの考えも示しました。
ホンダ創業者、故本田宗一郎氏の夢であった大空への翼は、研究を始めてから30年近く経ち独自開発した「ホンダジェット」として、来年顧客に引き渡されます。


[2014.10.29]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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