国内市場は停滞、閉塞気味?!テレビ通販「ショップチャンネル」東南アジアへ販路拡大
タイでの経験生かしアジア進出
テレビ通販大手のジュピターショップチャンネルは、東南アジアを中心に放送拠点を拡大させる考えを明らかにしました。海外での事業拡大を見据え、新卒採用も増やす方針です。
ショップチャンネルは24時間365日生放送で商品を販売する通信販売番組。昨年、11月には、タイで放送を始め海外初進出を果たしています。同社では,タイで得た経験を生かしマレーシアやインドネシアなど平成28年度までに新拠点を設けたいとしています。
1週間で700アイテムを紹介
ショップチャンネルは、1週間に約700もの商品を紹介し、その約半分が新商品と回転率の高いテレビ通販。購入者と番組司会者、ゲストが直接会話する様子を放映するのも売りの1つとなっています。
平成17年には、番組連動型のネット通販サイトを開設。テレビとほぼ同じ番組を24時間放映しネットで購入できるだけでなく、過去の番組も視聴することができ、ネットの優位性も打ち出しています。
テレビ通販、売上げに陰り?
テレビ通販の売上高をみると平成25年6月〜26年5月期、主要上位30社の売上高合計は前年比3.6%増の5,208億円。ヒット商品の不在や通販枠の高止まりなど通販市場は一時の勢いから停滞気味です。
市場を牽引するのは、ショップチャンネルの売上高約1,327億円、前年から4.4%増と堅調に推移。QVCジャパンが約1,000億円、ジャパネットたかたが約427億円と続きます。
健康食品、化粧品、各社どこも同じ内容に
通信販売といえばカタログが主流だった時代からテレビ、ネットと販路を広げ、中高年層などを中心に多くの支持を持ちます。ただ、ここ数年は番組について停滞、閉塞感がみられ健康食品や化粧品など新たな素材が出ずに商品自体の訴求力は低下。各社で同じような商品を出すため顧客獲得率も悪化しているのが現状です。
テレビ通販はここ数年,表現が限定されるなど考査が厳しくなり差別化も難しくなってきています。一方,高齢者向けの健康器具など相次ぎ発売され顧客獲得の効率も高いなど、テレビ通販の消費者ニーズをいかに捉えるかが今後の消費拡大に繋がるヒントとなります。
[2014.9.30]
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