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中国ネット通販アリババ、IT企業最大の米市場上場!中国の中小企業の販路拡大を後押し

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調達資金は世界最大,2兆5,500億円
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中国のネット通販最大手のアリババグループは、今月中に予定する米市場で新規株式上場について仮条件を米証券会社に届け出しました。調達する資金は、最大で243億ドル(約2兆5,500億円)と世界最大の上々になる見込みです。
新規上場での調達額は、平成22年の中国農業銀行の約221億ドルが最大でしたが,これを上回る可能性が高いとみれらます。今月中にはニューヨーク証券取引所に上場するとみられ,米株式市場で上場したIT企業では平成24年の米フェイスブックを上回るとみられます。

中国の中小企業,零細企業のビジネスを後押し
アリババは、15年前に創業し、中国に無数にある小さな企業の製品を中国や世界全土に売り出し、販路を広げ収入を得て成功しました。家内工業や数人の社員しかいない企業の製品をネット通販で販売。アパレルから家庭用品、美容品など国内のみならず海外を相手にビジネスが進みました。
アリババは、中国のネット市場で圧倒的なシェアを誇り,圧倒的に儲かる企業と見込まれています。その大株主の米ヤフーは16%の株式を保有。ヤフーの株価はアリババ上場の報道を受け上昇中です。

株価はディズニー、アマゾン並み
アリババは、平成24年にフェイスブック以来の大型上場として注目を集めますが、日本法人があるもののほとんど知られていないのが現状。公開価格は60〜66ドルになると予測され仮条件に基づいた時価総額は1,626億ドルとIT企業の上場では最大。米ウォルト・ディズニーや米アマゾンと同等の時価総額になる予測です。
フェイスブックのSNSとネット通販のアリババと業態は違うものの、ともに収益は広告費が占め、アリババの営業利益率は約45%と成長の鍵を握っています。

フェイスブックは上場失敗
平成24年にフェイスブックは、株式上場を実施し時価総額8兆2,000億円を調達したものの、株価は暴落し株主から訴訟を起こされるまでに至りました。IT業界と言えども過大評価による株価暴落は現実を帯びています。
いよいよ迫ったアリババの米市場の上場。フェイスブックが失敗した教訓を生かし、世界市場を賑わせるか注目されます。

[2014.9.20]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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