ハリポタ新エリア効果、USJ来園者数過去最高!国内外から幅広い集客成功
九州や沖縄,北海道、アジアからも来園者が増加
米映画テーマパークのUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)の7月の来園者数は約87万人と7月としては過去最高を更新。7月15日に開業した新エリア「ハリー・ポッター」の効果が出ました。USJによると、特に九州や沖縄,北海道から来園者が増え,海外では台湾や香港、オーストラリアが目立つといいます。
このまま順調に推移すると今年度の来園者数は、開業時に記録した平成13年度の約1,100万人を超え、最高となる可能性が高くなりました。
関空:USJ帰りの台湾人観光客で連日混雑
関西国際空港では今夏,航空各社が相次いで台湾便の増便を決定。「ハリー・ポッター」開業以降,関空第2ターミナルでは、LCC(Low Cost Carrier:格安航空会社)のピーチ・アビエーションの台北便出国エリアでは,USJ帰りの大量のお土産を抱えた台湾人観光客で連日混雑しています。
法務省入国管理局によると、昨年1年間に台湾から約225万人が来日し,このうち約51万人が関西国際空港を利用。前年には台湾人客は約30万人だっただけに大幅に急増。「ハリー・ポッター」効果が追い風となります。
USJ:長く続いた低迷
USJは、平成13年オープン時に入場者数1,100万人を超え「東のディズニー、西のUSJ」と捉えられたものの、アトラクションで規定量を超え火薬を使用。品質保持期限切れの食品を提供するなど不祥事が明るみとなり翌年の入場者数は700万人に転落。その後も800万人台で低迷が続きました。
USJは、東日本大震災を機に戦略を変更。平成24年には、点在する子供向けのアトラクションを集めた「ユニバーサル・ワンダーランド」を開業。25年には後ろ向きジェットコースターがヒットし入場者数は1,050万人に回復しました。
アイディアでアトラクションを立ち上げ成功
USJは、米ユニバーサル・スタジオのコンセプトを根本から覆し日本向けアトラクションを立ち上げ成功。この稼いだ資金が「ハリー・ポッター」を生み出しました。同エリアがあるのは米国以外ではUSJだけに、アジアの海外客も視野に入れ今年度過去最高の来園者数を目指します。
テーマパーク業界は「東西2強」の存在。優等生ディズニーは徹底したこだわりと巨額の投資で夢の国をつくり、商売人USJは「集客できればなんでもあり」と小額投資でさらなる集客を狙います。
[2014.8.9]
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