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商船三井、LNGを北極海航路で世界初の航路!政府、無人潜水探査機で航路確保後押し

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平成30年から定期輸送
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商船三井は7月9日、ロシアのヤマル半島で生産されるLNG(液化天然ガス)を、欧州や東アジアに対し北極海航路を経由して平成30年から定期輸送することを発表。北極海航路を経由する大規模な輸送サービスは世界初となります。
北極海航路を経由すればスエズ運河を通る従来の航路より大幅に輸送時間が短縮。日本と欧州は30日で結ばれ10日短縮され運行コストも3〜4割安くなる見通しで今後、様々な資源輸送に活用され国際物流を変える可能性があります。

欧州向けは通年,アジア向けは夏期のみ運行
北極海航路は、輸送時間が短縮できる一方,氷が厚く長距離運行は難しいとされていましたが、地球温暖化に伴い氷の減少がみられ夏場には一部運行されるようになっていました。商船三井は、新たに開発する砕氷機能をもつLNG船を活用し、欧州向けには通年、日本を含むアジア向けには6月〜10月の夏期のみ運行するとしています。
国土交通省によると、平成22年に北極海航路を通った船は4隻でしたが、昨年には71隻と大幅に増えています。

北極海の氷は減少傾向
北極海を覆う氷の面積は、10年間に5%づつ減少し薄くなるスピードは鈍りをみせますは、時期によりばらつきもあり昭和43年以降は減少傾向にあります。ロシア水理気象環境モニタリング庁のデータによると今年5月現在、氷の面積は平均より5.2%減少。流氷は後退し30年後にはなくなるとの予測があるものの、専門家の意見は二分していますます。
スエズ運が経由に比べ北極海航路は所用日数や燃料費も削減できるだけに新たに建造する砕氷機能付きの貨物船に期待がかかります。

安倍政権:北極海航海後押し、無人潜水探査機を導入
安倍政権は、ロシアからのLNGなどの資源の効率的な物流ルートとして北極海航路について本格的な活用に向けた支援に乗り出します。氷に覆われた北極海で安全に物資を運行できるよう無人潜水探査機の開発に着手。文部科学省は、来年度予算に関連予算を盛り込み4年後までの実現を目指します。
北極海は氷で覆われており、安全で効率的な航行のためには風や海流、水温など詳細に把握することが必要。安倍政権の後押しで世界初の北極海航路が開けそうとしています。

[2014.7.17]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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