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訪日外客数、過去最高ペース増!地方の良さ・下町情緒「おもてなし」が観光客を呼ぶ

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1~2月、前年から3割増加
日本政府観光局は3月19日、2月の訪日外客数が前年同月比20.6%増の88万人と2月として過去最高だったことを発表。今年1月からの累計でも前年同期比30.5%増の182万4,000人と過去最高ペースで推移しています。
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訪日外客数増加の背景には,東南アジア向けのビザ(査証)発給の緩和や円安傾向が続く割安感が浸透。中華圏では旧正月の長期休暇もあり増加の追い風となりました。

韓国からの訪日がトップ23万人
最も多く訪日した韓国で前年同月比1.2%減ながらも23万1,000人。昨年の旧正月休暇が2月だったため前年を下回りますが,1月からの累計では同3.9%増となっています。続いて台湾がLCC(Low Cost Carrier:格安航空会社)の新規就航や増便により座席数の供給が増え同27.2%増の19万1,200人、中国は、同71.1%増の13万8,400人と大幅に増加。アジア圏を牽引しています。特に中国は,昨年9月から6ケ月連続で過去最高を記録し回復基調が続いています。
訪日外客数は、欧米からも順調に拡大しており,豪州からはスキー観光を中心に同25.1%増と高い伸びをみせました。

中国人旅行者の消費額、年間12兆円
日本がバブル全盛時代、日本人は海外旅行へ出かけ羽振りの良さから観光地では「ドル箱」と称されていましたが、そのイメージは今や中国人のものになりつつあります。人民網によると、昨年の中国人の海外旅行者数は9,700万人を超え過去最多。旅行先の消費額も約12兆円とまさに「歩く財布」として世界で最も消費する観光客となりました。
国土交通省観光庁によると、平成24年の訪日旅行者の消費総額は約1兆1,000億円。このうちの約4分の1が中国人旅行者で3年連続して1位となっています。

ニセコのスキー、温泉「加賀谷」おもてなし戦略の成功
外国人観光客は、大都市や有名観光地に集まるのが自然な流れですが、北海道ニセコの外国人スキー客や石川県の温泉宿「加賀谷」のおもてなし戦略などプロモーションにより誘致拡大に成功した例も少なくありません。ニッチ市場のとりこみで地方の隠れた魅力が伝わればリピーターにもなり、口コミで外国人観光客増加にも繋がります。
外国人観光客はここ数年、下町情緒や農村に魅力を感じ有名観光地以外へもネットで調べ出かける姿も多く見られます。このようなニーズを上手く捉えれば観光地以外でも外国人観光客を増やすチャンスは十分あります。

[2014.3.26]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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