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老舗ステーキ店「スエヒロ」が破産/事業譲渡、経営体制一新でのれんを守る

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老舗ステーキ店「スエヒロ」が破産/負債総額約10億円
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老舗ステーキレストランの「銀座4丁目スエヒロ」などを経営していたスエヒロ商事株式会社(東京都中央区日本橋本石町3‐3‐15/代表取締役社長:上嶋棟一郎氏)は2月7日に東京地裁へ自己破産を申請。同日、破産手続き開始決定を受けました。負債総額は約9億7,200万円。
同社は昭和10年創業。明治43年に大阪で誕生した「ビフテキのスエヒロ」ののれん分けとして東京・日比谷のレストラン「スエヒロ」を昭和52年に継承し、ステーキレストラン「銀座4丁目スエヒロ」の運営のほか、百貨店や通信販売などで同ブランドの総菜・食品販売事業も展開していました。

「しゃぶしゃぶ食べ放題」「アンチ霜降り」日本の食肉文化を牽引
「スエヒロ」といえばステーキやしゃぶしゃぶなど「ごちそう」の代名詞となる牛肉料理が評判のブランドです。「しゃぶしゃぶ」は大阪の株式会社永楽町スエヒロ本店(大阪府大阪市北区曽根崎新地1‐11‐11/代表取締役:三宅一郎氏)が開発し、商標登録もしていたとのこと。
その後「しゃぶしゃぶ食べ放題」商品化を始めたのが「銀座4丁目スエヒロ」。他にも、「松阪牛」や「神戸牛」といった霜降り牛肉がもてはやされる中で、あえて「いわて短角牛」や「熊本あか牛」といった赤身を味わうメニューをいち早く取り入れるなど、日本の食肉文化をリードしてきた企業であることは間違いありません。
平成21年には年売上高約16億1,000万円を計上していたものの、近年は競争激化や「食の安全」をめぐる問題が頻発するなかで事業環境が悪化。主要店舗も相次ぎ閉鎖し、100年を超える「スエヒロ」ののれんを畳むこととなりました。

事業譲渡・経営体制一新で再スタート
現時点で 営業継続している一部百貨店の惣菜販売事業や「御殿山ガーデンレストラン」などについては、昨年12月、もともと関係のあった「株式会社銀座4丁目スエヒロ」に譲渡されています。銀座4丁目スエヒロは事業譲渡と同じタイミングで経営陣を一新。株式は新たに役員に就任した嵐秀幸氏が100%保有するなど、スエヒロ商事との資本関係は無くなりました。

「スエヒロ」のパイオニア精神に期待
消費者の志向の多様化に伴い、外食産業もその味のみならず、価格や話題性など、さまざまな点において競り合わなければならなくなりました。今回のスエヒロのような「チェーン展開している老舗の高級店」は、こうした風潮に取り残されがちです。
今後、銀座4丁目スエヒロは「ギフト通販などの収益事業を中心に、収益体制を健全化していく」との方針を明らかにしていますが、これまで「時代の先駆け」となってきた「スエヒロ」ブランドの底力を改めて発揮し、その名の通り「末広がり」の未来を拓くことを期待します。

[2014.2.21]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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