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景気動向指数、5年7ケ月ぶりの高水準!基準判断は「改善」/都知事選「原発ゼロ」より「景気・雇用」を支持

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CI指数、4ケ月連続上昇、先行きも6年10ケ月ぶりの高水準
内閣府は2月7日、昨年12月の景気動向指数CI(Composite Index:平成22年=100)が前月から1.0ポイント高い111.7と4ケ月連続上昇したことを発表。CIは、平成20年5月の113.5以来,5年7ケ月ぶりの高い水準に改善。数ケ月先の景気の動きを示す先行指数でも前月から1.1ポイント上昇し112.1と平成19年2月の112.1以来、6年10ケ月ぶりの高水準を記録しました。
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昨年12月は,産業用ロボットやプレス機械などの工作機械の生産や、公共事業の発注増加により橋などに使われる金属部品が増加。一方,自動車など耐久消費財や小売は前月からマイナスとなるものの、内閣府では「高水準のなかでの動き」と強調します。

内閣府:DIから国際的に主流となるCIへ公表切替え
景気動向指数は、企業の生産や雇用など複数の経済指標を組み合わせ、指標動向をもとに算出した総合的な指数。景気の局面判断や転換点の判定に有効なDI(Diffusion Index)や景気動向の大きさやテンポなど量感を把握できるCIなどがあります。内閣府では,平成20年4月からDI中心の公表から国際的な主流となるCI中心の公表へ移行しています。
CIは、平成22年を100と基準とし、上昇していることから景気は拡張局面を迎え、今後の先行きも増税前の駆け込みなど期待が持てる数値となりました。

基準判断「改善」6ケ月連続、「これ以上強める表現はない」
景気動向指数の基調判断では、「改善を示している」と据え置きました。「改善」は、「景気拡張の可能性が高いことを示す」と定義され6ケ月連続。内閣府では,文言として最上位の景気の基調判断となり、これ以上強める表現はないとしています。
12月は,中小製造業の出荷指数や有効求人倍率、鉱工業生産財出荷などが全体を牽引する形で寄与。3月の増税前までは先行指数から見ても景気判断は改善傾向にあります。しかし、企業のグローバル化に伴い、米国の金融緩和縮小や中国をはじめとする新興国などの経済情勢も国内経済に大きく影響するだけに予断は許されません。

大都心の景気回復を地方への動き、都民は「暮らし」重視
2月9日、東京都知事選において東京都民は、細川氏が掲げる「即時原発ゼロ」より「少子高齢化・福祉」「景気・雇用」を優先。舛添氏が当選する結果となりました。
厚生省によると昨年12月の東京都の有効求人倍率は1.48倍と全国平均の1.03倍を大きく上回ります。安倍政権は、大都市部の景気回復への動きを牽引役として地方にまで波及させたい考えですが,都民ですら家計への不安から関心は暮らしに向かっているのが現状です。安倍首相は、景気の好循環に法人税の実効税率引下げなど意欲を示すものの、財務省などと強調がとれるか6月には成長戦略を閣議決定する予定。増税後の市場の期待をどこまでつなげるか課題も残ります。

[2014.2.13]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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