オートバイ人気復活!高出力から低価格へニーズがシフト、コスト削減に新興国での生産へ
モーターショーに前回上回る90万人来場!
東京モーターショーは12月1日、2年前の前回を約6万人上回る90万2,800人の来場者を動員し終了しました。国内外のプレス来場者数も前回を約1割上回る10,300人と注目度の高さを示しました。
毎回恒例となる「プロの運転による乗用車同乗体験試乗会」や「二輪車試乗会」など来場者体験型の企画も充実。お台場レインボー花火の実施などの盛り上げも功を奏し、来場者満足度は前回の86.3%から90.1%に向上しました。
二輪車試乗体験へ200人の列
来場者体験イベントでは、二輪車試乗会会場へ午前10時の開場とともに約200人の希望者が列をつくりました。ここ数年、バイク市場は苦境にあったものの、新興国で生産される低価格の世界戦略車が若者を取り込み始めています。
日本自動車工業会によると平成19年に72万2,000台だった二輪車新車販売台数は22年には42万3,000台に激減しました。今年上半期(4月〜9月)の新車販売は、21万5,00台を超え過去5年で最も多くなってきています。
「低価格」、「環境」が鍵
日本など先進国では、販売減で苦境に立たされる二輪車メーカーは、各社新たな戦略をスタートさせています。ホンダは新興国からの逆輸入で低価格化を宣言。ヤマハも世界トップシェアを目指す方針を示し、自動車同様に「低価格」、「環境」が鍵となりそうです。
カワサキは、米国で人気のスポーツバイク「Ninja(ニンジャ)」の400ccモデルを国内に投入。車体全面に風防を装備したモデルで価格は65万円と国内メーカーに比べ約20万円ほど安くなっています。
カワサキ「Ninja」、2週間で年間販売計画の4割を受注
「Ninja」の低価格化は、コストを削減するためタイからの逆輸入。受注開始から約2週間で年間販売計画の約4割、650台を受注しました。二輪車の価格は、これまで排ガス規制に対応するため改良され、価格は5〜6年前から7~10万円上昇。バイク離れに拍車を掛けました。
カワサキはこれまで、兵庫県の明石工場を核に生産活動を行ってきましたが、現在は第二の生産基地として日本の二輪車メーカーとして初めてタイに進出。これまでの高出力に特化したモデルから扱いやすく求めやすい価格の二輪車生産に舵を切りました。
●関連記事:「国家公安委員長が先導!お台場の一般公道をレーシングカーが快走!公道レース実現へ第1歩」[2013.11.22配信]
[2013.12.7]
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