「和食」世界無形遺産登録へ/「『自然の尊重』精神」評価、日本食ブーム再来は1次産業にもビジネスチャンス
「サイゼリヤ」1000店舗の大台到達!ファミレスでは「ガスト」に次ぎ2例目
イタリア料理を手軽に楽しめるファミリーレストラン「サイゼリヤ」を運営する株式会社サイゼリヤ(埼玉県吉川市旭2‐5/代表取締役会長:正垣泰彦氏)は11年22日、「サイゼリヤ イトーヨーカドー鎌ヶ谷店」を出店し、国内1,000店舗を達成。
外食チェーンでは日本マクドナルド株式会社(東京都新宿区西新宿6‐5‐1/代表取締役会長:原田泳幸氏)の「マクドナルド」が3,200店弱、株式会社ゼンショー(東京都港区港南2‐18‐1/代表取締役社長:小川賢太郎氏)の「すき家」が2,000店弱などファストフードチェーンでは1,000店舗を超えている例も少なくはありません。ただしファミリーレストランでは、株式会社すかいらーく(東京都武蔵野市西久保1‐25‐8/代表取締役社長:谷真氏)が運営する「ガスト」(約1,300店)に次ぐ店舗網となります。
山口に初出店/地方での展開余地アリ
11月14日には山口県1号店としてゆめもーる下関店がオープン。11月に入ってからも先述のイトーヨーカドー鎌ヶ谷店を含め、10軒もの新店舗を出店させている(11月26日現在)なかで、この下関店以外は既に進出済みの都道府県での出店です。
サイゼリヤは現在31都道府県で店舗を展開し、約半数は首都圏。東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県で512店と半数以上を占めています。その一方で、全都道府県のうち北東北3県や四国4県、福岡を除く九州の6県など16県にはまだ進出していません。
昭和48年の創業以来、40年かけての大台到達となりましたが、既存店の人気の高さから鑑みても、今後も出店余地はかなりあるのではないでしょうか。
▼都道府県別出店状況:サイゼリヤHPより
調理場に包丁が無い?!徹底した効率管理で「安い・うまい」提供
同社の躍進には、1980年代末に起きたイタメシブームの影響も大きいことはまちがいありません。しかし様々な飲食店が濫立するなかで勝因となったのは、一貫して「安く、おいしいものを提供する」ことを追及した企業努力の賜物でしょう。自社経営の農場・農園や、「調理場に包丁が無い」と言われるほどの徹底したパフォーマンスの管理は有名です。
看板メニュー、脅威の「299円」は増税後も据え置き
来店客の3人に1人が注文するという看板メニューの「ミラノ風ドリア」はなんと299円。ランチセット同社の堀埜一成社長は、最終決定ではないとしながらも、この驚異的とも思える価格を来年4月の消費税増税後も「据え置きたい」と述べています。
競合他社は軒並み、増税を機にした値上げを模索していますが、同社としては、利益率の低下を客数の増加でカバーする戦略。増税を味方に、さらに収益力を上げることも期待されます。
[2013.12.2]
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