米ディズニーが認めた日本の非破壊検査技術!赤外線カメラと高解像度ビデオカメラで橋梁点検
ディズニー・ワールドのモノレール構造物を検査
西日本高速道路の米国法人は、同社が有する非破壊検査技術の有用性を評価され。米ディスニーが運営するテーマパーク「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」内にあるモノレールなど構造物の点検業務を受注。安倍政権が国家戦略として掲げるインフラ輸出を牽引する受注となりました。
ワールド・リゾートは、米フロリダ州オーランドに位置し、ディズニーパークとディズニーウォーターパークを中心としたリゾート施設群。東京の山手線の内側約2つ分の広大な敷地でテーマパークの域を超え、米国文化の象徴として長年世界一の入場者数を誇ります。
インディアナ州では橋梁220mの検査を受注
米国法人のネクスコ・ウェストUSAは、すでに今年5月に米インディアナ州の橋梁220mの非破壊検査業務を受注。日本の高速道路会社が海外で橋梁点検業務を受注するのは初となります。橋梁の表面には劣化現象が生じ、赤外線技術を持つネクスコ・ウェストUSAが認められ契約に至りました。
同社では、構造物表面の温度分布を感知する赤外線カメラとひび割れを検出する高解像度ビデオカメラを使い点検する先端技術を保有。橋梁などボートからも点検可能で目視や打音など人力での作業の省力化に成功しています。
笹子トンネル天井崩壊事故の教訓、技術革新
橋梁やトンネルなどの構造物、付帯施設などの検査は、これまで目視など人の5感や計測機器などで行われ安全を確保してきました。しかし、昨年12月には、中央道の笹子トンネルで天井が崩落する事故が発生。笹子トンネルと同型のトンネルの緊急点検が行われたほか、首都高速道など老朽化する道路や付帯設備の点検が行われています。
東日本高速道路では、今年7月にICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)を活用し、道路の維持管理や効率化、高度化するシステムを発表。5感による検査に加え、橋梁などをモニタリングするセンサーを新たに開発し順次導入されています。より安全に、確実に技術は進歩しています。
成長戦略、東京五輪までにインフラ維持管理に先端技術導入
安倍政権は、成長戦略として先端技術やICTを活用したインフラ維持管理を推進。東京五輪の年、平成32年までには主要のインフラや老朽化したインフラの20%をセンサーやロボットなど先端技術を活用するとしています。
赤外線やセンサー、ロボットなどの技術革新により安心、安全が保証され道路や橋梁などの維持管理を効率化され被害の防止に生かされます。米ディズニーも認める技術やセンサーなど今後、国内外で広まりが見られそうです。
[2013.11.15]
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