全国に拡大、お手軽価格で楽しめる観光列車!平日の集客が収益向上、地域活性化の鍵?
伊勢志摩観光強化、座席を全て窓に向け改造/近畿日本鉄道、観光列車「つどい」
近畿日本鉄道は10月5日、伊勢神宮の式年遷宮に合わせ伊勢市駅と賢島駅を結ぶ観光列車「つどい」の運行を始めました。列車は、景色をより楽しめるよう座席を全て窓に向けたデザイン。一般車両を約6,000万円かけて改造し2両目にはバーカウンターやイベントスペース、3両目には運転士気分が味わえるこども運転台が設けられました。
近畿日本鉄道は、式年遷宮に向けすでに3月21日から観光特急「しまかぜ」の運転を開始。観光列車の導入で伊勢志摩観光の輸送、顧客獲得強化に取り組み、リピーター作りを目指します。
走るレストラン、三陸海岸見ながらの食事/JR東日本が八戸線で観光列車「TOHOKU EMOTION」
観光列車の導入は全国に広がりをみせ、鉄道自体を観光資源として活用する動きが見られます。10月19日からは、JR東日本が三陸海岸沿いの八戸線で観光列車「TOHOKU EMOTION」の運行を開始。3両編成の列車をレストランに見立て、テーブル席のほか個室、調理の様子を見ることができるキッチンが設置されました。
列車は週末や祝日を中心に、八戸・久慈間の65kmを片道1時間40分をかけ海沿いの景色や東北地方の食材を使用した料理を楽しみます。見所のポイントでは列車が減速したり停車するなどのおもてなしも受けられます。
ホテルのカフェレストラン風、肥薩おれんじ鉄道「おれんじ食堂」
肥薩おれんじ鉄道では、今年3月25日から九州西海岸を走る観光列車「おれんじ食堂」の運行を開始。地元食材を使用した逸品メニューを景色を眺めながら楽しめます。車両デザインは、ホテルのロビーやカフェレストランをイメージ。ゆったり、のんびりスローライフな旅を楽しめます。
9月27日には、JR九州と九州観光推進機構、九州運輸局が英仏など欧州4ケ国のメディア記者を招き視察乗車。川内駅から出水駅までの約1時間、記者ら16人が乗車し「外国人には魅力的なツアーになる」と心を掴みました。
外国人観光客は増加、団塊世代の引退、平日にもビジネスチャンス
観光列車は、これまで週末などに限定と思いがちでありますが、訪日外国人が増加傾向にあり、国内でも団塊世代の引退と平日運行でも、プロモーション次第では集客も可能になります。「スピード」と「のんびり」をうまく組み合わせたツアーが今後増加しそうです。
観光資源は、名所や施設、行事、イベントなど地域固有の財産。時代が変わるようにニーズも変わります。今月からは九州で豪華クルーズトレインが運行を開始し、予約がとれないなどの人気。新たな観光資源としての鉄道が注目されます。
[2013.10.28]
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