国内観光消費額1割増!豪華か無料か増える人気スポットに式年遷宮、世界遺産登録も国内観光を後押し
国交省観光庁:述べ旅行者数も14%増
観光庁は10月11日、今年4月~6月期の「旅行・観光消費動向調査」の結果(速報)を発表。この期間の国内観光旅行における消費額は、宿泊、日帰り合わせ約3兆3,000億円と前年同期から10.3%増加。延べ旅行者数でも宿泊、日帰り合わせ約1億1,000万人と同14.0%プラスとなりました。
旅行消費額、旅行者数ともに前年からプラスに転じるのは2期連続となり、東日本大震災前の水準も上回りました。今年は揃って式年遷宮を迎える伊勢神宮や出雲大社が注目され、富士山の世界遺産登録も国内旅行増加の後押しとなりました。
円高で海外から国内へシフト、ネット宿泊予約に大きな伸び
日本旅行業協会によると、4月〜6月期は桜の早期開花など気候変化はあったものの国内旅行は全般的に好調。宿泊単品のネット利用が大きく伸び、円高による海外旅行から国内旅行へのシフトもみられ、法人ニーズも前年をやや上回ったとしています。
7月〜9月期については、式年遷宮の影響が大きく宿泊施設の確保も難しい状況だった一方で、温泉地など団体客が落ち込む傾向が見られるなど、都市部のホテルにニーズがみられるとしています。東京スカイツリーやディズニーランドの30周年など人気となりそうです。
無料で満足できる観光スポットも人気に
秋の行楽シーズンまっただ中、有名な観光地や人気スポットなどが国内に多数増えましたが、無料でも満足できるスポットも多数あります。旅先の「泊まる」「見る」「遊ぶ」「食べる」に関する実体験を中立的な立場で掲載する旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」は9月26日、投稿された評価を元に国内の「行ってよかった無料観光スポット2013」を発表。
1位には、2年連続で黒部ダムが選ばれダムや資料館、展望施設が無料と完全バリアフリー化も評価されました。2位には、自分好みのカップラーメンがつくれる大阪の「インスタントラーメン博物館」。コクピットで撮影できる航空自衛隊の浜松広報館や企業の工場見学など人気の無料施設が数多くランクイン。より情報を拡散すれば訪日する外国人観光客にも人気が出そうです。
豪華!クルーズトレイン運行開始、最高価格は55万円
一方、10月15日にはJR九州の豪華クルーズトレイン「ななつ星in九州」が運行を開始。3泊4日で乗客28名は九州各地の観光スポットを訪ね新鮮な食材などを楽しみます。1人分の料金は38万円から、最高はデラックススイートの55万円とまさに豪華。来年6月分まで抽選により乗客は決定済み。人気の高さからJR東日本やJR西日本でも豪華列車の計画は進みます。
豪華な旅行を楽しむ一方、無料でも満足ができる観光など、いづれにせよ旅をすることによって「ヒト、モノ、カネ」の流れが活発になり地域を活性化、景気回復期待感も一層高まります。
[2013.10.18]
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