大阪商工会議所、ネットで資金調達「クラウドファンディング」後押し!米国では1億円調達
技術がありながら担保が足りず融資が受けられない中小・小規模事業者向け
大阪商工会議所は、ネットを通じて小口資金を調達するクラウドファンディングの大手、ミュージックセキュリティーズと連携。独自の技術やサービスがありながら担保が足りず、金融機関から融資が受けられない中小企業、小規模事業者など、ファンドを活用して資金調達するとしています。
クラウドファンディングは、事業に必要な資金を少額ずつ多数の人から調達するしくみ。事業者がネット上で発案したプロジェクトに共感した出資者から資金を調達。事業者は出資者に対価として、商品やサービス、割引待遇などを提供します。
メリットとデメリット
クラウドファンディングは、事業内容を公開することにより事前に事業の妥当性を検証でき、潜在的な顧客規模と特性を調査することが可能。出資者からもネット上で直接意見が聞けるなど、マーケティングにおいて大きなメリットがあります。
一方、画期的な発案でもネット上で公開されることにより、大手に真似されてしまうデメリットもあります。日本では平成23年頃よりクラウドファンディング・サービスが提供し始めましたが、信用度の向上など普及には国のお墨付きも必要となるでしょう。
大阪府、民間のクラウドサービス提供事業者へ委託
大阪府では、ミュージックセキュリティーズの子会社、大阪セリュリティーズにクラウドファンディングのサービス提供事業を委託。府内のベンチャー企業や、中小企業からプロジェクトを発掘し、今年9月を目処にネット上に掲載を始めます。
大阪府は、クラウドファンディングの活用を促すため、9月にかけ普及啓発セミナーを開催し、しくみなどを訴求。市町村や商工会議所などと連携し出資者へPRします。
アメリカン・ドリーム掴む可能性、日本企業にも
クラウドファンディングが進む米国では、平成20年頃より工業製品や映画製作、地域支援活動など様々なジャンルがサービス事業者より提供されてきました。なかでもスマートフォンと連動し情報を表示する腕時計には、史上最高の1億340万円を調達。アメリカン・ドリームらしい夢に投資するクラウドファンディングは急拡大しました。
自分がサポートしプロジェクトの成長を見守り、目標額を達成。さらにプロジェクトの成功に立ち会える新たな資金調達法が日本でも広がるか注目されます。
[2013.8.29]
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