国交省、自動車の「ご当地ナンバー」10地域を追加導入決定に訴訟も!地域名のイメージは住民イメージに繋がる?
「伊豆」や「富士山」など19地域で導入済み、さらに10地域で導入
国土交通省は8月2日、自動車のナンバープレートに地域名を表示する「ご当地ナンバー」について新たに10の地域に導入することを発表。ナンバープレートは、これまで運輸支局の所在地名を表示することになっていますが、地域の振興や知名度の向上につなげる狙いで「伊豆」や「鈴鹿」、「富士山」、「会津」などすでに19の地域で導入されています。
平成6年には「湘南」ナンバーが誕生し地域に大きな宣伝効果があったとし、各地で導入が活発化したものの管轄区域を巡り地元は混乱。足柄や箱根など山間部が「相模」から「湘南」になる一方、「鎌倉」や「逗子」が「横浜」になるなど波紋も残しました。
「世田谷」導入認めない地域住民、国を相手に訴訟、その理由は・・
来年度、新たに導入される予定の地域は、岩手の「盛岡」と「平泉」、福島の「郡山」、群馬の「前橋」、埼玉の「川口」と「越谷」、東京の「世田谷」と「杉並」、愛知の「春日井」、鹿児島の「奄美」の10地域。ナンバーが変更される地域では、「賛成」、「反対」、「どうでもいい」など声も上がりますが東京の「世田谷」導入を巡り、地域の住民23人が国を相手に導入を認めないよう求める訴訟まで発展。国土交通省の今回の導入決定を受け8月6日には東京地裁へ提訴を取り下げました。
原告側は、世田谷区民へのアンケートで約8割が賛成したものの、回答者の多くが高齢者。また、区民への周知も十分でなく、一部権力者の強引な決め方を批判してのことでした。
奈良県「飛鳥」は登録台数届かず見送り
国土交通省では、ご当地ナンバーについて導入への目的が明確か、住民の賛成が多いかも考慮し、有識者による審査を経て認可しています。今回、奈良県から要望があった「飛鳥」については、対象地域の登録台数が基準となる10万台未満のため見送られました。
一方、「奄美」は10万台に達しませんが離島に限り条件を緩和し導入が認可されました。国土交通省では、対象となる市町村を増やし、再び要望が出れば再検討するとしています。
マイナビ「憧れのナンバープレート調査」1位は「品川」
就職や不動産、ブライダル情報などを提供するマイナビは、今年1月に会員500名を対象にネット上で「憧れのナンバープレート」調査を実施。1位には「品川」がセレブ、都会のイメージなどを理由に12.4%の支持を集めました。2位には、ご当地ナンバーの「湘南」が同8.6%、「富士山」が同5.0%と続きました。
一方、5位には「なにわ」が支持を得ましたが、その理由として「回りがよけていきそう」「プレッシャーを与えそう」とユニーク。毎日目にするナンバープレートも、地域名によっては回りから予期しないイメージも与えそうです。
[2013.8.10]
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 国交省、自動車の「ご当地ナンバー」10地域を追加導入決定に訴訟も!地域名のイメージは住民イメージに繋がる?
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.h-yagi.jp/mt5/mt-tb.cgi/1393
コメントする