日本の株長者、アベノミクス追い風に創業オーナーが上位!1位はソフトバンク孫氏、株価資産価値は前年大幅増
平均株価、5月23日をピークに下落、再び回復傾向
日経平均株価は7月18日、取引時間中としては5月24日以来、約2ケ月ぶりに高値水準となりました。アベノミクス効果による景気回復期待や日銀の異次元金融緩和により、昨年11月14日に8,664円だった日経平均株価は約半年で大幅に上昇。今年5月23日には1万5,942円を記録したものの、6月13日には1万2,445円まで下落。マネーゲームによる乱高下を繰り返し、ようやく落ち着きを取り戻します。
株式市場は、昨年の政権交代から国内外の投資家など株式へ資金を投入。5月23日のピークを前に利益を確定した投資家は資産価値を増やしたのではないでしょうか。
保有株式資産、上位は成長企業オーナー
保有する株式の資産価値から今年3月末現在、誰が日本最大の資産家か7月3日、メディアが報じました。IT(情報技術)やグローバル化する小売業など成長企業のオーナーが上位を占めました。
1位は、ソフトバンクの株式20%を保有する孫社長。米国通信会社の巨額買収など保有株の資産価値は1兆424億円と昨年から1年間で価値は約8割増加。唯一、1兆円オーナーとなりました。2位は、ユニクロの柳井社長兼会長。アジアや米国に積極的に出店し、保有する21.7%の同社株の資産価値は7,043億円。3位には、楽天の三木谷社長兼会長の1,945億円。国内通販にとどまらず、米国物流会社の買収など海外展開に積極姿勢を示しています。
株式資産価値1,000億円超えは10人、昨年から4人増加
株式の保有額が1,000億円を超えたのは、今年10人。昨年からの株価上昇を追い風に昨年の6人から4人増えました。10人の合計額は、1年前から43%上昇しています。
一方、株価の資産価値が1年前から減少したオーナーもいます。家庭用ゲーム機でヒットに恵まれず苦戦する任天堂の創業者である山内氏。また、交流ゲームの課金収入が落ち込むグリーの田中社長も資産価値が44%減少、3位から9位に後退しました。
高まる投資熱!「会社四季報」販売部数は前号から5割増加
アベノミクスへの期待感から日経平均株価は上昇し、国内の投資熱も高まりを見せています。ネット証券の取引口座は増加傾向にあり、株取引のセミナーは満席が目立ちます。昨年12月に発売された会社四季報の販売部数は前号から約5割増加し、今年3月発売の「春号」も3割増と裏付けられます。
アベノミクスによる円安、株高、インフレ高が期待される一方で、長期金利の上昇により住宅ローン金利への影響も懸念されます。テレビなど広告でも投資関連企業などの出稿が目立つようになっていますが、くれぐれもリスクなど冷静に再認識することも必要です。
[2013.7.20]
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