復活!製造業:台湾で新幹線工事受注、中国では産業ロボ生産開始/大企業が牽引(日銀短観)
三菱重工×東芝:台湾新幹線の延伸工事を受注/平成28年3月開業予定
三菱重工業株式会社(東京都港区港南2‐16‐5/取締役社長:宮永俊一氏)と株式会社東芝(東京都港区芝浦1‐11‐1/代表執行役社長:田中久雄氏)は6月24日、台湾高速鉄道(台湾新幹線)から、台北駅~南港駅の延伸工事を受注したことを発表しました。延伸区間9.2キロのうち未着工区間約5キロを手がけ、受注額は約200億円。三菱重が軌道や信号、架線の設置など、東芝は指令系統の列車運行管理システムなどをそれぞれ担当。着工は平成26年4月、延伸区間の開業は28年3月になる予定です。
安川電気:中国で産業ロボ生産開始
産業用ロボットで国内最大手の株式会社安川電機(北九州市八幡西区黒崎城石2‐1/代表取締役会長兼社長:津田純嗣氏)は6月22日、中国江蘇省常州市で国外初のロボット工場の開業式を開きました。産業用ロボットは、主に自動車や電子部品の工場などで使われる見通しです。
「世界一需要が伸びる」生産計画2倍に増!
中国では人件費の高騰などで作業を人からロボットに置き換える動きが加速しており、「ロボットの需要が世界で一番伸びる」と見込まれています。中国で平成27年に導入される産業ロボは世界最大の35,000台になるとの見通しも。安川電機の津田純嗣会長兼社長は開業式で、常州工場での平成27年度の生産計画を当初の年6,000台から2倍に増やし、年12,000台に引き上げる方針を明らかにしました。
日銀短観:大企業の景気判断大幅改善/製造業・非製造業問わず
円安や海外経済の持ち直しを背景に輸出関連の自動車や電機、それに産業用機器など幅広い業種で経営環境が改善していることから、日本銀行が7月1日に発表した6月の全国企業短期経済観測調査(短観)では、大企業の製造業の景気判断は大幅に改善。製造業に限らず、大企業の非製造業も公共投資の増加や住宅市場の拡大で、建設や不動産の業績が堅調なことなどから、前回を大きく上回っています。
好況ムードも中小はおいてけぼり?
ところが一方、中小企業の製造業は、前回を5ポイント上回り、6期ぶりに改善しましたが、マイナス14ポイントという結果。大企業と比べると依然として低い水準にとどまっています。一般には実感できない「好況ムード」で終わっては意味がありません。その恩恵を中小企業が実感できるまで、大企業が景気を牽引してほしいものです。
[2013.7.5]
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