東北からアロハ!仙台-ホノルル定期便、10年ぶりに復活/「東北の楽園」も再開、ハワイの「癒し」で復興へ活力を!
東北からハワイへ!10年ぶりに直行便復活
ハワイアン航空(HAL)が6月26日から、仙台―ホノルル間の定期便、週3便の運航を開始します。日本国内の定期便就航地としては平成22年11月の羽田、23年7月の関西、24年4月の福岡、10月の札幌に続いて5都市目。仙台-ホノルル線の定期便は平成16年に日本航空(JAL)が撤退して以来、およそ10年ぶりで、仙台空港としては東日本大震災後初の国際線定期便の新規就航となります。
初便は6月25日にホノルルを出発し、26日に仙台へ到着。仙台発ホノルル行きは札幌を経由するワンストップですが、ホノルル発仙台行きのフライトは直行便のフライトです。
販売好調!仙台発ハワイツアー/中国ツアー不振の挽回期待ハワイアン航空は昨年夏に、仙台―ホノルル間を結ぶチャーター便を全4往復運航しましたが、全便ほぼ満席の盛況。このことからも、東北仙台発着のハワイツアーの人気の高さが窺われます。旅行代理店では仙台出発のハワイツアーも発売。価格は12万円台~とのことで、成田発着のツアーが9万円台~で発売されているのと比較すると若干高めであるものの、予約状況は好調と言えそうです。
これまで仙台発着の国際定期便はソウル線や上海・北京線、台北線などが運航していますが、このところはPM2・5や鳥インフルエンザの影響により、中国向けツアーの販売は全国的に落ち込み気味。ハワイツアーの販売での挽回に期待が寄せられています。
「東北の楽園」再興!/福島復興のシンボルとなった「フラガール」
「東北×ハワイ」と聞いてまず「常磐ハワイアンセンター(現・スパリゾートハワイアンズ)」(常磐興産株式会社/福島県いわき市常磐藤原町字蕨平50/代表取締役社長:斎藤一彦氏)を連想する方も多いのではないでしょうか。映画『フラガール』でも知られ、平成19年には年間利用者数160万人超を記録した「東北の楽園」です。東日本大震災による大規模損壊に加え、東京電力福島第一原発の事故の風評など、甚大な被害を受けながらも、昨年2月に全面再開を果たしました。
一企業の復活劇としてはいうまでもありませんが、震災を経て、同施設の「フラガール」が福島の復興のシンボルとなり、活躍の場を広げていることも特筆できます。
ハワイの「癒し」で復興へ活力を!元々「癒し」がコンセプトの観光地として人気の高いハワイですが、自らが被災者となったハワイアンセンターのフラガール達は、震災からの復興をアピールしながら、そのダンスを以って周囲に癒しを与える、特別な存在として改めて認知度を高めています。
東日本大震災を経て、被災者をはじめ多くの人が「心の癒し」を求める傾向が強まっているいま、東北とハワイがより身近になることで、復興に向ける活力も充実することを願っています。
[2013.6.27]
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