相次ぐスポーツ界の不祥事、トップの責任逃れ発言!ファンのスポーツ離れ明らかに!
プロ野球界:ボールの仕様変更が大問題に
このところスポーツ界を巡り、組織の醜態が相次ぎ、多くの人がその対応に関しトップがとるべき態度ではないと思っているのではないでしょうか。
プロ野球界では、NPB(Nippon Professional Baseball Organization:日本野球機構)のトップが、飛びやすいボールへ仕様変更したにもかかわらず、公表しませんでした。問題は、下支えするファンや選手などに知らせず、勝手に仕様を変更し、変更したボール製造企業にまで口止め。おかしいと思った選手からの追求で開幕から2ケ月で発覚したことをトップが「知らなかった」と責任を逃れ。辞任について「役目を全うしたい」との対応でした。
一般企業では顧客、株主への裏切り
NPBの醜態は、一般の企業では顧客や株主などを裏切るのと同様の対応で、企業では命取りとなり破綻することもあります。お金を払って球場へ出向くファンを馬鹿にし、昨年で球界を去った選手にとっては、ボールの変更によりもう1年、頑張ってみようと思った選手もいたかもしれません。これは死活問題です。
NPB公式サイトの加藤コミッショナーの略歴では、東大卒、外務省、外務審議官、米国特命全権大使と立派な人物であるものの、民間企業の経験はありません。「顧客は誰なのか」を十分に理解しなければプロ野球ファンが減ってもおかしくありません。
柔道界:暴力や助成金不正受給
柔道界でも今年に入ってから指導者の暴力や助成金不正受給などが相次ぎ、不祥事問題で責任を取らない全日本柔道連盟トップの対応が問題となっています。今年4月末には、助成金問題を調査する第三者委員会が中間報告において「順法精神に欠ける」と指摘。トップの上村会長は、6月11日の理事会で「進退を明らかにする」としたものの、「柔道界を正常な姿に戻すのが私の仕事」と続投の考えを示しました。
不祥事を起こしたのはトップではないものの、理事や指導者を配置したのはトップであり、その責任も重大なことが理解されていないことが伺えます。
レスリング界:五輪存続に署名94万人の支持
一方、日本レスリング協会では、五輪での種目存続に一体となりIOC(International Olympic Committee:国際オリンピック委員会)に訴えます。女子女王の吉田選手は先月、「思いを込めて伝えれば変わる」とIOC理事会が開かれるロシアへ出向き中学生レベルの英語で直訴。さらに、「レスリングを五輪競技に復帰させる会」がネットで投票。 全国から約94万人の署名が集まる支持を得ました。
スポーツや企業においてファンや顧客から見放されれば、ファンも減り、モノやサービスも売れなくなります。顧客は誰なのか、行動がどのような結果を生むのかを十分認識鶴し対応するべきです。
●関連記事:「ロンドン五輪、日本過去最多のメダル獲得!なでしこ、フランス戦で見せた「思いやり」隠れた日本ファン」[2012.8.17配信]
[2013.6.25]
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