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内閣府「景気ウォッチャー調査」景気判断、7年ぶりに過去最高水準に回復!株価・為替は当時の水準に戻らず急がれる成長戦略

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現状判断DI:5ケ月連続上昇中!
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内閣府は4月8日、今年3月の「景気ウォチャー調査」を発表。3月の現状判断DI(Diffusion Index:指数)は、前月から4.1ポイント上昇。57.3ポイントとなり、5ケ月連続して上昇し、平成18年3月の過去最高水準に7年ぶりに並びました。
DIは、「良くなってる」から「悪くなってる」まで5段階の判断に点数を与え、全体の構成比(%)に乗じて算出。3月は「良くなってる」が前月から1.3ポイント、「やや良くなってる」が6.2ポイント上昇。一方、「悪くなってる」が2.1ポイント、「やや悪くなってる」が3.7ポイント減少しました。

家計動向、企業動向、雇用動向:全てが上昇へ
分野別でみると、「家計動向関連DI」は、高額品や春物衣料が牽引し、消費者マインドの改善も引き続き見られたことから上昇。「企業動向DI」は、円高が是正され、製造業を中心に受注や採算の改善がみられ上昇。「雇用動向関連DI」も、建設業やサービス業の求人増加に上昇と全ての分野で改善が見られました。
一方、先行き判断DIでは、円安・株高が維持され一部企業で給与増への期待はみられるものの、原材料価格や電気料金の高騰によるコスト増の影響もあり「家計動向関連DI」が横ばい。「企業動向DI」では低下がみられました。

内閣府:「景気は、持ち直している」
内閣府では、今回の調査結果をもとに「景気は、持ち直している」とまとめています。百貨店などでは宝飾品や美術品など高額商品が好調。消費意欲の伸びを指摘する報道も多く見られます。
住宅関連でも来年の消費税引き上げが現実味を帯び、住宅展示場やモデルルームなど本格的な駆け込みニーズも見られます。日銀は、量的・質的金融緩和に踏み切り、長期金利の低下推移が持続するなど5月改定のの住宅ローン金利では過去最低を更新する可能性も出てきました。

DIは過去最高水準、実体経済は?
3月の現状判断DIは、平成18年3月の過去最高水準に並ぶものの、実体経済では期待先行と見受けられる部分もあります。平成18年3月末時点の日経平均株価は、1万7,059円と今年3月末より37.6%高く、為替は1ドル117円と23円ほど円安と、未だ当時の水準には及んでいません。
次元の異なる金融緩和に大胆な財政出動と好調な滑り出しを見せる安倍政権。次は、中小企業や国民へより足元の経済を実感するため、3本目の矢となる成長戦略の具体策や規制緩和などを早急に示し、デフレ脱却、日本経済復活が期待されます。

[2013.3.13]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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