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南鳥島沖にレアアース大量に埋蔵!中国鉱山の30倍の高濃度に急がれる採掘技術の革新に商用化

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日本近海:予想以上の海洋資源が次々明らかに
海洋研究開発機構と東京大学の研究チームは3月21日、小笠原諸島の南鳥島沖の海底の泥に含まれるレアアース(希土類)が中国鉱山の30倍超えの高濃度であったことを発表。メタンハイドレートなど日本近海には予想以上に海洋資源が眠っていることが明らかになってきています。
研究チームは、昨年6月に日本のEEZ(Exclusive Economic Zone:排他的経済水域)の南鳥島沖の海底の泥に、レアアースの中でも特に希少な「ジスプロシウム」が国内消費量の約230年分あると推定したことを発表。今回の調査によって230年分を超える数百年分が埋蔵されている可能性を示しました。

海底3mの浅い深さに埋蔵、採掘コスト抑えられ高まる商用化
「ジスプロシウム」は、海底3mと浅い場所にあることが判明。高濃度であれば採掘コストも抑えられ商用化の可能性も高まります。経済産業省では、今年度から南鳥島沖の調査を本格化させ、3年間で約40ケ所を試掘する予定です。
レアアースの生産は、これまで9割超えが中国で占められ、輸出規制による供給や価格高騰操作など外交カードにも使われてきました。採掘技術の向上で中国一国に頼らない国内自給へ大きく前進となりそうです。

米メディア「日本は中国の独壇場を打ち砕く!」
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米国のメディア「The Telegraph」は4月1日付けで「日本はレアメタルで中国の独壇場を打ち砕く!」と大きく報じました。レアアースは、ハイブリッド車や半導体、電化製品に欠かせず世界中の企業で希少価値の高い素材。米国では、日本のニュースに大きな期待が寄せられています。
一方、中国メディアは「中国政府への圧力のための情報操作」と、否定的な見解。さらに中国版ツイッター(ミニブログ)・微博では、「南鳥島は中国のものだ!」など相変わらずの姿勢をみせます。

日本の排他的経済水域:世界で7番目の広さ、海洋資源に恵まれる
経済的な管轄権が与えられている日本のEEZは、国土面積の約12倍の405万キロ平方メートルと世界で7番目の広さを持ち、海洋資源にも恵まれています。レアアースは、小笠原諸島のほかにも伊豆諸島や沖縄近海に分布することがわかっており、いずれも比較的浅い海底に分布され技術的にも有利とされています。
現時点では、採取コストが課題となり、商用化へはさらなる採掘技術などの革新が必要となります。新興国や途上国では、急速な経済成長に今後、資源価格の高騰も予測できるため、官民学一体で商用化へ向けた技術開発が急がれます。


[2013.4.5]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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