マンション発売戸数「近畿圏」5割増!「うめきた」周辺は発売ラッシュ、1億円超えも完売
首都圏:発売戸数は減少、契約率は大幅に回復
不動産経済研究所が3月14日発表した2月のマンション発売戸数は、首都圏(1都3県)が前年同月比10.9%減の3,491戸と前年を下回ったものの、販売実績を示す契約率は同1.%増の76.4%。前月の69.2%から大きく回復しました。
発売戸数の減少は、東京都区部や神奈川の物件が2〜3割減少したことが要因となりました。政権交代後、短期間で円安、株高が進み、金利上昇の懸念から購入ニーズは高まりを見せますが、供給側では様子見の動きも見られ、4月以降の商戦に目玉物件をぶつけると分析しています。
近畿圏:5年ぶりに2千戸超え、契約率は12ケ月連続7割台を維持
一方、近畿圏(2府4県)のマンション発売戸数は、前年同月比51.8%増の2,116戸と2ケ月ぶりに前年を上回りました。また、2月単月としては5年ぶりに2,000戸を超え、契約率も77.1%と12ケ月連続で7割台を維持するなど好調さが伺えます。
地域別発売戸数では、大阪市部が689戸と全体の32.6%を占め、大阪府下が434戸の同20.5%と続き大阪府が半数を超えました。また、即日完売した物件は5物件277戸と難波や阿部野、神戸など人気が集まり、1戸当たりの価格も平米単価もそれぞれ2ケ月連続上昇傾向です。
近畿圏3月は過去5年で最多の予測、2,700戸発売
マンション発売戸数は、絶対数では首都圏が多いものの、近畿圏の増加率が注目されます。近畿圏は昨年末から好調さが継続し、今年3月の発売戸数も約2,700戸と予測され過去5年で最多となる見込みです。
平成24年通年のマンション発売戸数は、首都圏が前年比2.5%増にとどまる一方、近畿圏では同15.1%増加と西高東低の傾向が見られます。平成23年の震災の影響が依然残っている可能性も否定できず、西高東低の傾向はしばらく続くかもしれません。
大阪駅から十数分の大型物件販売:9割が成約済み
今年4月26日に一部が街開きするJR大阪駅北側の「うめきた」周辺では、マンション開発・発売が相次ぎ、3月20日の祝日には駅から十数分の大型マンションのモデルルームが賑わいを見せ、9割以上が成約済みとなりました。
「うめきた」周辺では3年前から12棟のマンションが発売され、販売は好調。特に今年8月から入居が始まる高層マンションは、平均価格が1億4,000万円。最も高い住戸は4億円を超えるもののすでに完売しました。セカンドハウスや投資ニーズなどアベノミクス効果は少しずつ動き出しているようです。
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[2013.3.25]
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