中国の領土主権問題、周辺諸国から批判!ネットに広がる中国国民の不満は限界値超え
尖閣諸島:対中国機への自衛隊戦闘機スクランブル発進が最多
防衛省は2月28日、中国国家海洋局のプロペラ機が尖閣諸島の領空から北に約100kmまで接近したため、航空自衛隊機の戦闘機が那覇基地からスクランブル発進したことを発表。中国機の領空侵犯はなかったものの、中国機の接近は1月15日以来となっています。
中国機に対する航空自衛隊のスクランブル発進は、昨年4月から12月の間、160回に達し国別集計を始めた平成13年度以降最多。今年度は、前年度を通じた156回をすでに上回りました。中国機で最も多いのは早期警戒機で情報収集を目的に飛来を繰り返します。
領土権主張する台湾は中国との連携否定、軍事増強を批判
尖閣諸島の領土問題を巡り中国同様に主権を主張する台湾は、中国が「平和的解決に向けた構想」を示さないことを理由に中国と連携しないことを表明。2月8日には台湾の外務省に当る外交部ウェブサイトに声明を公表。日台漁業協議への中国の干渉や、中国の軍事増強による地域安定への影響にも批判的に言及しました。
尖閣諸島周辺は、海洋資源が豊富であることから中国漁船の違法操業、稚魚までも奪う根こそぎ漁法が急増。将来的な資源を考える周辺国の漁場枯渇が懸念されます。中国は尖閣諸島を始めフィリピンやベトナム、インドネシアなどとも領土問題を引き起こしています。
北京飲食店「日本、フィリピン、ベトナムの客お断り」に中国当局は放置?
フィリピンの外務省は2月27日の会見で、北京の飲食店に「日本とフィリピン、ベトナムのお客さん、犬はお断り」の表示があることに懸念を表明。海洋権益を巡り名指しで示され、今後、両国関係に悪影響を及ぼさないよう中国側に対処を望む意向を示しました。
関係国のネット上では激しい怒りが巻き起こり、2月27日のベトナムの国営紙トイチェは「非難に値する中国の行き過ぎた国粋主義」と掲載。張り紙は28日には撤去されたものの、当然のように店主は謝罪を拒否しています。
「共産党が外国を敵視する感情を後押し」中国民衆、ネット上に中国政府批判
一方、この張り紙を撮影した中国人が写真をFacebook上に掲載したことで、写真は相次ぎ転載。コメントには、張り紙を指示する意見も少数みられたものの「共産党が外国を敵視する感情を後押し」や「幹部の腐敗、不公平、環境汚染に対する民衆の関心を逸らしている」など政府批判コメントが多数掲載。当局のコメント削除とのいたちごっこは続きそうです。
環境汚染が懸念される中国は2月23日、中国環境保護賞が「深刻な健康被害」と危機感を表明。先進国が禁止する危険な化学製品も生産し飲用水汚染でガン患者が多発する「がん村」の存在も認めました。水や空気汚染が懸念されるなど周辺諸国の領土問題より、まずは自国民の心配が先のように思えます。
●関連記事:「原因は尖閣領土?中国軍用機へ航自機スクランブル最多156回!石原都知事は問題解決に尖閣購入募金開始」[2012.5.1配信]
[2013.3.6]
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