「無印良品×UR」リノベーションで団地再生!新たな「暮らしのスタンダード」発信
「MUJI×UR」コラボで新しい暮らし方を提案
独立行政法人都市再生機構(UR都市機構/神奈川県横浜市中区本町6‐50‐1/理事長:上西郁夫氏)西日本支社とムジ・ネット株式会社(東京都豊島区東池袋4‐26‐3/代表取締役社長:松井忠三氏)はこのほど、「MUJI×UR 団地リノベーションプロジェクト」として共同で取り組んだリノベーション住宅を完成させました。
このプロジェクトは、昨年6月に発足。URが持つ賃貸住宅ストックを生かし、ムジ・ネットのウェブサイトを活用して新しい暮らし方を実現しようという内容です。
団地の良さ活かし「こわしすぎず、つくりすぎない」リノベーション
対象となる団地は高度経済成長期の昭和40年代から50年代に建設された、日本の住宅のスタンダードのひとつとも言えるいわゆる「公団」。
団地ときいて思い浮かぶイメージは「コンパクトな間取り」「陽当たりや風通しが良い」といったところですが、同プロジェクトでは「団地らしさを大切にする」と「様々な暮らしに合わせる」という考えを基に「こわしすぎず、つくりすぎない」をコンセプトとしています。昭和の団地ならではの鴨居や床の間、押入れなども取り払ってしまうのではなく、その良さを活かしつつ、多様なライフスタイルに合わせられる間取りを目指してリノベーションを実施。
今回はその第1弾として、大阪府下の3団地に5タイプ25戸のリノベーション住宅がお目見えしました。
「ルームシェア推奨」ライフスタイルの多様化に柔軟対応
このうち新千里西町団地では、UR西日本支社初の取組みとして、近年若者の間で広まっている住まい方である「ルームシェア」を最初から想定したプランを提案するなど、斬新な試みも。日本の住まいをリードしてきたURの西日本支社と「生活美学の専門店」を目指す無印良品がコラボレーションして、現代の多様化した日本の暮らしに新たな賃貸リノベーション(改築)のスタンダードの発信を狙います。
URでは2月上旬にウェブサイトで入居募集要項を配信し、中旬からモデルルームの公開と募集を開始。抽選を経て3月末ごろから順次入居を開始する予定とのことです。
住まいの革命で「団地ブーム」再来なるか
現在の日本人の住まいにとっては当たり前となった「DK(ダイニングキッチン)」というスタイルも、URの前進である日本住宅公団が考案したもの。それまで寝食を同じ場で行っていた日本人の暮らし方を一変させたそのスタイルは革命的と讃えられました。
生活の多様化が進むと共にこうした間取りも「時代遅れ」と若者から敬遠されるようになり、「団地の過疎化」が問題となったりもしていますが、今回のリノベーションプロジェクトにより、団地ブームの再来も期待されるところ。賃貸不動産市場全体にも、好影響を与えてくれるかもしれません。
●関連記事:「負債14兆のUR改革:高額賃貸物件は民営化!その他現業は行政法人?」[2012.9.3配信]
[2013.1.28]
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