再開発で売上2桁伸び、三越銀座店の次は松坂屋銀座店!銀座最大規模の複合施設プロジェクト
銀座6丁目、2区画をまとめて大規模複合施設に建て替え
東京都は12月12日、松坂屋銀座店を含む銀座6丁目地区の再開発に伴う組合の設立を認可。これに伴い銀座地区では最大級となる大規模複合施設の建築に向けた事業が本格的に始動します。
大規模複合施設は、現在7階建ての松坂屋をはじめ周辺10以上のビルの区画を集約。地下6階地上13階の大型ビル1棟に建て替えられ2つの区画の間の区道は廃止。観光バスの乗降スペースや屋上には約4,000平方メートルの大規模庭園が設けられます。
地下3階に多目的ホール、オフィス空間も7フロア確保
複合ビルは、延べ床面積約147,600平方メートルと銀座では最大級。地下3階には多目的ホール、地下2階〜地上6階の約50,000平方メートルが商業施設となり、松坂屋銀座店の出店が決定。地上7階から13階の7フロアはオフィス空間が創出されます。
複合ビルの着工は、来年の権利返還認可を経て平成26年1月を予定。28年8月以降の開業が予定されており、総事業費は約758億円。銀座エリア最大級の複合施設プロジェクトとなります。
百貨店業界の規模は縮小、集客へは人気店の誘致
松坂屋銀座店の開業は、大正13年と銀座では最も古い百貨店。女性社員の制服が初めて洋服化したことでも知られ、同店では来年半ばの一時閉店まで歴代のデパートガールが着用した制服を紹介するなど様々な記念イベントが行われます。
百貨店業界は、昨年まで15年連続して市場規模が縮小。松坂屋銀座店では、家電量販店のラオックスや米ファストファッションのフォーエバー21を入居させるなど集客への見直しを図ってきました。同店を運営するJ・フロントリテイリングでは、今年8月に若者に人気のパルコを傘下に収め、2年後に改装、開業予定の松坂屋上野店ではパルコを入居させ、相乗効果で集客を図るとしています。
リストラ続く三越、巻き返し図る銀座店のリニューアル
平成22年には、三越銀座店が売場面積を1.5倍に拡張してリニューアルオープン。三越池袋店の閉鎖、売却などリストラが続いた三越伊勢丹ホールディングスにとって初の開発案件。百貨店業界随一の伊勢丹の商品調達力や商品政策の三越の統合効果により、平成23年度の売上高は2桁の伸びを見せます。
銀座エリアは、ここ数年でファストファッションの出店により若い女性の集客が目立ち、すっかり姿を見せなくなった中国人観光客など街が短期間で変貌を繰り返しています。国際的な商業、観光拠点として銀座をはじめ、隣接する日本橋、八重洲と再開発は進み、魅力的な観光都市が生まれ変わります。
●関連記事:「J.フロント(大丸松坂屋)はパルコを傘下に!再編後の百貨店業界は異業種とコラボ」[2012.7.9配信]
[2012.12.19]
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