牽引役はAKB48!CD販売14年ぶりに回復の兆し、販売戦略はおまけ付きの付加価値
9月のCD販売、前年から35%増、1~9月も9%増
CDなど音楽ソフト市場は、平成10年をピークに米アップル社のiTuneなどネット配信に押され減少し続けてきましたが今年、14年ぶりに前年を上回る回復傾向を見せています。日本レコード協会によると今年1月〜9月のオーディオレコード(CD、アナログディスク、カセットテープ)の生産数量は、前年同期比9%増の1億5,569万枚。9月単月では、前年同月比35%増、金額でも同比5%増の1,590億円となっています。ネット配信に押されたCD販売減に歯止めがかかる勢いを見せます。
牽引しているのは、オーディオレコード全体の99%を占めるCDで、100万枚を超える販売が見込めるアーティストが相次いで新作をリリースしたことにあるようです。
AKB女性グループ史上初!CD販売2千万枚超え
全国の調査協力店から音楽関連の実売データを収集し、ランキング情報を提供するオリコン株式会社(本社:東京都港区六本木6-8-10、代表取締役社長:小池恒氏)の11月12日付け週間シングルランキングでは、10月31日にリリースされたAKB48の「UZA」が発売初週で112万9,000枚を販売。これまでランクインしたAKB48のシングル29枚、アルバム11枚の総売上枚数が2,030万枚と、女性グループ史上初の2,000万枚を超えました。
AKB48のCDには、これまで握手券や選挙権などファンにとって魅力的な付加価値が付けられており、販売法を巡っては一部から疑問の声も上がりました。今回の「UZA」には、収録曲が異なる3種類がリリースされ、各タイプにはチームA、K、Bの初オリジナル曲がカップリングされ熱狂的ファンであれば1曲の新作ですが3種購入することも予測されます。
付加価値のついたCD販売戦略は世界的傾向
タワーレコード全店の実売ランキングをみると、「UZA」の3タイプが2〜4位となっていることから、販売戦略は当ったようでCD販売に大きく貢献。前年超えは各膣となりそうです。1位には、平成22年に観光庁の「観光立国ナビゲーター」となった「嵐」の「Popcorn」。CDにオリジナル絵本のまけが付けられています。
厳しい不況化にある音楽業界では、CD販売のため特典映像やボーナストラックなど付加価値をつける販売戦略は世界的に見られます。この傾向は、音楽業界ならずとも、縮小傾向の女性誌に有名ブランド小物をおまけを付け息を吹き返した雑誌同様です。
ネット配信に新サービス!ソニー定額聞き放題
今年は、付加価値をつけたオーディオレコードの販売で14年ぶりに前年を上回りそうな数少ない明るいニュースとなりそうです。ネット上では、iTuneが今も勢いをみせ、ソニーは7月から月額1,480円でクラウド上にある1,000万曲以上の音楽を聞き放題のサービスを開始しました。ネットを利用した価格の安さや便利さか、CD購入によるおまけか、音楽産業を盛り上げそうです。
人気アーチストに販売戦略とCDの売上は好調。この人気にあやかり、話題の大阪維新の会は、石原新党よりAKBやジャニーズとうまく連携。若い男女の投票率向上、政治にも少しは関心が向かい人気も上昇。日本の将来を担う若年層向けの政策も無視できなくなるでしょう。
●関連記事:「転がり続けて50年、ローリング・ストーンズ68歳「売れないCDよりもライブ」爺さんパワー顕在!」[2012.7.21配信]
●関連記事:「AKB総選挙にNHKも速報扱い、経済効果は200億円?!収穫は若者の公職選挙への関心」[2012.6.12配信]
[2012.11.12]
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