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個人向け金融改革進む!じぶん銀行:サービス拡充「コンビニのような銀行」めざす/大手信販は新興国取り込み合戦

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じぶん銀行:個人向け新規事業スタート/住宅ローン取次ぎ、株・投信仲介など
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ネットバンク、株式会社じぶん銀行(東京都新宿区西新宿6‐8‐1/代表取締役社長:鶴我明憲氏)が、個人向けに住宅ローンの取次ぎや金融商品の仲介などの新規サービスを開始するとのことです。10月中には住宅ローンの取り次ぎを始め、株式や投資信託など金融商品の仲介も年内には開始の見通し。また、外貨預金の対象通貨拡大や外国為替証拠金(FX)取引への参入も検討されています。

スマホ取引で若年層呼び込み、口座数「2年で50万増」
KDDIと三菱東京UFJ銀行の共同出資で発足した同行は、メガバンクの信用力と通信業者の革新性を武器に、更なる拡大戦略を打ち立てています。
スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)で取引できる商品を増やすことで、大学生から35歳くらいまでの若年層の取り込みにも注力。スマホ利用者は急激に増加しており、じぶん銀行の鶴賀社長は「品ぞろえを増やして一カ所で何でもそろうコンビニのような銀行をめざす」「現在150万程度の口座数を2年で200万にする」と意気込みを見せています。

口座新設で現金プレゼントも
口座数拡大戦略の第1弾とも言えるのが、10月1日から実施されている「デビュー応援キャンペーン」。11月30日までに円普通預金口座を開設した利用者を対象に、開設から最大3か月間、金利や手数料を優遇するほか、合計50万円以上を他の金融機関や提携ATMからじぶん銀行の円普通預金口座に入金すると、期間中1回に限り現金500円がもらえるというプレゼントも用意されています。大学生をはじめとした若者に口座を開いてもらい、社会に出たところで住宅ローンや資産運用商品へと取引を広げる狙いです。

新興国に拡大する個人向け金融 
個人の小口金融は、国内のみならず、アジアを中心とする新興国市場の開拓も進んでいます。消費者金融大手のSMBCコンシューマーファイナンスは中国に5年で5カ所の現地法人をつくり、無担保ローンを拡大。信販大手のセディナはベトナムに進出。また、オリエントコーポレーションも3年以内に中国で自動車の割賦販売事業を始めることを明らかにしました。
海外展開で先行するJCBも新興国の開拓を加速させており、9月にベトナム最大手銀行のベトコンバンクと提携し、現地でクレジットカードの発行を開始。レバノンでは今年度中、ブラジルでは2年以内のカード発行を目指すとしています。

経済成長に伴い中間層が拡大しているアジアや中東など、新興国の旺盛な資金需要を取り込むために、市場でいかに存在感を高めるかが勝負となりそうです。

[2012.10.13]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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