米アップル、カリスマ失い1年、時価総額世界一!ジョブズ氏いない真価が問われるのはこれから
ジョブズ氏出版本:「天才」と呼ばれる一方、冷淡で非情
米アップルの創業者、スティーブ・ジョブズ氏の死去から10月5日で1年が経過しました。ジョブズ氏の死から19日後には「スティーブ・ジョブズ」が出版され瞬く間にベストセラーとなりました。
世界中から「天才」、「先見の明のある人物」と賛辞が寄せられる一方で、冷淡で非情、人を制御したがる性格など、ジョブズ氏の全容が徐々に明らかになってきました。
後継者クック氏:従業員の心を掴み、製品開発も率先
米アップルは昨年、iPhone発売など好業績を上げ、ジョブズ氏が死去した時点から株価も約300ドル上昇。時価総額では世界一の企業となりました。当初は後継者のティム・クックCEOの手腕を懸念する声も上がりましたが、iPhone5など新製品は、ユーザーの期待を裏切ることなく業績を押し上げました。
クックCEOは、ジョブズ氏ほどの人を魅了するカリスマ性はないものの、従業員の心を掴み、製品開発も率先するなど、いい意味で前評判を裏切りました。
ジョブズ氏:人気製品開発の裏では従業員や幹部に激怒も
時価総額世界一となった米アップルは、iPhone5の発売が追い風となりiPhoneは。今や同社の利益の2/3を稼ぎ出しています。ジョブズ氏不在でも成功したのではとの見方もありますが、現在の米アップルはジョブズ氏が自ら人選しチームをつくり運営。現在販売されているiPhone5も第3世代のタブレット「iPad」もジョブズ氏が設計に携わった製品です。
妥協のない製品開発に、時に従業員や幹部に暴君のように振る舞ってきたジョブズ氏も、数年後にはスマートフォン、タブレットの生みの親と記憶されるでしょう。
やり残したことは「教育」
パソコンを非日常から日常に変え、音楽配信に変革を起こし、音楽プレイヤーに電話機能をもたせたジョブズ氏。やり残したことは教育と言われます。ネットを通じ、子供たちの意思を社会に反映させることでした。そのための製品やシステムづくりにジョブズ氏のいない米アップル社の真価が問われます。
ライバルとなる米グーグルや米マイクロソフトでは、次々の対抗製品を市場へ投入。厳しい競争が繰り広げられますが、追撃を許さない革命的な製品を生み出すことができるか待ち望まれます。
[2012.10.11]
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