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首都高、新路線開通で慢性渋滞解消!国交省は都心の老朽化首都高再生に都心地下再整備を推進

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中央環状品川線開通が渋滞解消の切り札?
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ここ数年東京では、高層商業ビルやマンション、大規模オフィスビルなど再開発が活発化しています。再開発は、建物だけでなく鉄道網や道路網も同様で大きな変革期を迎えていると言えそうです。
首都高速道路では、都心の渋谷と湾岸の大井町を結ぶ中央環状品川線が来年度中に開通の見通しで、長年の課題である渋滞解消に期待がかかります。開業から50年を迎える首都高速は、延伸やバイパス、ジャンクションの建設、ETC導入など渋滞解消を図ってきましたが、今日も首都高速のどこかではノロノロ運転が続きます。

電車より早い!首都高新宿から羽田空港へ20分
来年度、品川線が開通すると、葛西から北千住、池袋、渋谷、大井町と都心を大きく周回する全長47kmの中央環状線(C2:サークル2)が完成。渋滞が慢性化する都心中心部を周回する都心環状線(C1)の渋滞が解消されると期待されています。
直接的に影響が出るのは、中央自動車や東名高速道から湾岸エリアへのアクセスで、羽田空港や横浜方面、ディズニーランドなどへは大きく改善されます。試算では、新宿から羽田空港までの場合、これまで40分でしたが品川線を利用することで20分に短縮。電車よりも早いルートになります。

老朽化の都心首都高速再生:地下か、建設し直しか、それとも撤去か?
首都高速道路は、総延長が301km。このうちの約8割が高架橋で、全体の約3割は開業から半世紀近くと老朽化は進んでいます。国土交通省では、今年4月から首都高速道路の再生を議論する会合を有識者を交え実施。都心環状線などを再整備する「撤去・再構築案」や、現在と同じ場所に建設し直す「単純更新案」。都心部ルートを撤去する「単純撤去案」の3案が議論されています。8月6日の会合では、都心部の首都高速を撤去し、地下に再整備する案でほぼ一致しました。
地下に再構築される首都高速は、鉄道網と同じように「人、モノ」を「早く、遠くへ運ぶ」手段の選択肢が増え、地域経済の活性化へも繋がり期待も高まります。

東京の地下が巨大蟻の巣に?
老朽化した首都高速再生は、2020年の東京オリンピックも見据えており、単なる修復にとどまらず景観や安全性、さらに震災対策なども重視。首都高を地下化にすることで工事期間中の利用者の利便性や、何よりも約9兆円と見込まれる財源の確保が課題は残ります。
財源には税金や、利用者の負担、民間資金の活用などが議論されていますが、「数十年後には無料」といいながらもこれまで日本の有料道路はいつまでたっても有料、料金はなんと世界一です。シミュレーションが後の世代の負担とならぬよう議論が望まれます。都心首都高速の地下化は、複雑に入り込む地下鉄や川、下水道、ガスなどをかわすように建設され、まるで東京の地下は大きな蟻の巣化します。

[2012.8.11]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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