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世界エネルギー構図に変革!米シェールガス産出技術革新で経済活性に、日本はメタンハイドレート

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IHIはガス精製設備、双日は掘削向け金属鉱山の権益
IHIは7月13日、米国の新型天然ガス「シェールガス」関連の設備を手がける米クバナー・アメリカ社の陸上プラント部門を買収すると発表。シェールガス精製設備の設計や調達、建設の一括請負を米国やアジアで展開します。一方、双日は、ガスの掘削に必要な希少金属の鉱山権益を取得するなど、一昨年よりシェールガスを巡り商社などの参入が目立っています。
世界ではエネルギー革命が進行しており、シェールガスの調達技術革新で世界のエネルギー勢力図も変革を迎えそうです。

シェールガスの新たな供給は、日本が購入する1/5に価格が下落
シェールガスは、地下数千メートルの頁岩(シェール)層に閉じ込まれた天然ガス。米国ベンチャー企業が水圧破砕など技術革新によって商業規模での産出に成功しました。開発には米石油大手も参入し、世界中から資金が投資され米エネルギー構造が変革。世界のエネルギー構図をも変える勢いで、現在でも技術革新は進行中です。
米国では、シェールガス産出により天然ガスの価格が劇的に減少し、原発停止で日本が購入する1/5に下落。その波及効果は、鉄鋼業や化学産業が米国内に回帰するなど経済に明るさを取り戻しています。
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中東に依存しないエネルギー供給が可能に
シェールガスは、欧州や中国など世界中に埋蔵されており、世界規模での産出が予測されます。世界各国は、中東の石油や天然ガスに頼っているのが現状で、シェールガスの商業規模での産出は、利害関係のない世界へのエネルギー安定供給に繋がります。
天然ガスは、化石燃料の中でも最もエコロジーでCO2排出も少なく、発電システムでは火力発電よりも効率が上回ります。日本は、原発依存度が検討されるなか、再生可能エネルギーでは賄えない電力供給に最適なエネルギーと言えそうです。

日本が資源大国に!来年からメタンハイドレート掘削試験開始
日本では、今年3月に愛知県沖で、来年から始まるメタンハイドレート産出への掘削試験に向けた掘削作業を終え注目を集めました。メタンハイドレートは、石炭の10倍の密度を持ち、燃焼率が高くクリーンなエネルギー。日本近海にはメタンハイドレートが7兆立法メートル埋蔵されていると試算されています。技術革新によって商業規模での産出に成功すれば、エネルギー資源大国となる可能性も少なくはありません。メタンハイドレートは、世界各国に埋蔵が確認されているため、これからの日本の技術革新に世界が注目することでしょう。

[2012.7.20]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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