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アサヒビール「高級感」韓国市場で首位獲得!/韓流の新勢力!「薄型テレビ」「スマホ」「K‐POP」の次は「鉄鋼」、国内鉄鋼業界脅かす

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「韓流」人気:マッコリ輸入量10年で20倍!女性に人気120301_jpg
「韓流」が日本を席巻して久しいものですが、いまや韓国料理店や焼肉屋に限らず、居酒屋のメニューにもビールや日本酒と共に名前を並べるほどの市民権を得たマッコリ。飲みやすさから女性や「酒離れ」が叫ばれる若者にも人気を呼んでいます。韓国農水産物流通公社によると、韓国産マッコリの対日輸出は年々増加。平成13年には813トンでしたが、22年には1万5556トンを記録。10年間でおよそ20倍に伸びています。

アサヒが韓国市場で初の首位獲得、日本のビールメーカー「高品質」
対して日本の酒類メーカーは、韓国のビール市場に切り込みをかけています。日本国内ではビールの消費量が近年減少傾向にあるのとは対照的に、韓国の輸入ビール市場は2年連続で10%超の伸び率で拡大が続いているのです。
その中でまず抜きん出たのはアサヒビール。アサヒグループホールディングスは2月17日、平成23年の韓国の輸入ビール市場でアサヒブランドの販売数量でトップに立ったと発表しました。前年まではオランダのハイネケンに次いで2位でしたが、昨年は前年比22%増の1255万リットルとなり、シェア28.3%を獲得。同社は「都会的で高品質」というイメージを打ち出しPRをしたことが奏功したと見ています。
それに続けと、他社も販売網の拡大やブランド定着を進めています。キリンビールが昨年末に家庭向け市場に参入したほか、サッポログループも今年1月に現地販売会社に資本参加。サントリー酒類も前年の約2倍の輸出を計画するなど、徹底攻勢。韓国において、輸入ビールは市場の3%程度とのことですが、「高級品」という位置づけであることを加味すると、十分な市場になり得るとの狙いです。

新たな韓国勢力襲来!「薄型テレビ」「スマホ」「K‐POP」の次は「鉄鋼」
韓流ドラマ、K‐POPなどの文化にとどまらず、薄型テレビやスマートフォンなどの電気機器をはじめとした工業製品も、韓国製のものが日本の市場にも溢れています。かつては「安かろう悪かろう」と消費者に侮られていましたが、現在は「国産品と比較しても見劣りしない」「品質を鑑みても割安」と定評を得るまでになりました。
国内のメーカーはその勢いに押され気味となっていますが、ここにきてさらに「韓国からの鋼材輸入急増」の向きがあります。

円高・ウォン安が日本鋼材の「地産池消」脅かす
世界経済が減速するなか、鋼材需給は緩みつつあります。韓国の鉄鋼大手はここぞとばかりに日本市場への侵食を強めているのです。
一般社団法人日本鉄鋼連盟(東京都中央区日本橋茅場町3-2-10/会長:JFEスチール株式会社代表取締役社長 林田英治氏)発表の統計によると、平成23年の普通鋼材の輸入量は448.3万トンで、前年比22.4%もの急増を見せています。実は、このうちの2/3にあたる295.2万トンが韓国からの輸入とのこと。長引く円高にウォン安が後押ししたこともあり、2位の台湾(81.8万トン)をも大きく引き離しました。
これまで建設用鋼材は国内メーカーが生産供給する「地産地消」が主流でしたが、国産鋼材より1割近くも安いとあれば、勢力構造が逆転する日も遠くないのかもしれません。

[2012.3.1]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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