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就職活動、短期決戦!スマホで「会社説明会エントリー」にアクセス集中、提供サイトがダウン

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大学側:学業に支障、経団連に是正要求
111205_1.jpg平成25年春の入社を目指す大学3年生などへの会社説明会が12月1日解禁となりました。例年10月1日から2ケ月遅れのスタートに短い就職活動期間となり、有名企業、大企業への志望者が殺到、就職競争が激化しています。
大学新卒者の就職活動は、3年時の10月に会社説明会が始まり、翌年4月から面接や試験が行われてきました。しかし実際には3年時の6月からインターシップを導入する企業もあるなど、形を変えた青田買いは早期化しています。

就活「青田買い」は学業に支障:国立大学協会・日本私立大学団体連合会
国立大学協会や日本私立大学団体連合会からは、学業に支障が出ると経団連に是正が求められました。これを受けた経団連では、選考活動の指針となる「倫理憲章」を改正、12月を会社説明会の解禁、翌年4月を選考開始としました。

経済同友会、日本貿易会学業重視:面接や試験も8月
一方、経済同友会や日本貿易会では、 就職活動の早期化は大学教育を阻害するとして、面接なども4年生の8月からすべきと主張。3年時が終わるまでは就職活動に奔走することなく、学業専念を支持しています。選考開始時期を巡り各団体は平行線のまま、経団連では今回の変更により影響を検証して対応するとしています。

震災、円高:企業は新卒採用に消極的、しかも期間短縮では・・・・就職浪人覚悟
就職活動中の学生にすれば、震災や円高などで採用に消極的な企業もあるなか、有名企業、大企業探しの時間までも短縮されてはたまったものではないでしょう。短い時間の中で将来性があり、自分を生かせ、一生安泰な企業を探すには、調査会社並みの資料を収集、選択しなければなりません。焦り、不安気な学生の姿が報道で映し出されます。

スマホで「説明会エントリー」61%に絶対条件「つながるエリア」94%
就職活動中の学生は、短期決戦に向け企業情報の収集や会社説明会へのエントリー情報集めに、今や必須のスマートフォンはフル稼働状態。大学生向けにインターシップ企画やマーケティングを行う株式会社オーシャナイズ(本社:東京都渋谷区桜丘町14−1 代表取締役社長 菅澤 聡氏)の調査によると就職活動中の必須品トップは、スマートフォンが75%と昨年の54%から21ポイントも増加。活用法では、「説明会へのエントリー」が61%でトップ。「地図検索」、「メールの利用」がともに55%と続きます。
学生がスマートフォンに求めるものでは、「つながるエリア」が94%、「接続スピード」が87%、「途切れにくい」が84%と、移動中でも企業から連絡が取れることが切実に伺えます。エントリーボタンを押してから受付完了の表示が出るまでは、電波状況など冷や冷やでしょう。

企業情報提供サイト:昨年の3倍のアクセスに焦り、不安
リクルートが運営する学生向けの就職情報サイトは12月1日に「リクナビ2013」を開設。午前中からアクセスが集中し始め、午後1時前にシステムダウン、4時間ほどシステム障害は続きアクセスできませんでした。原因は昨年同時期の3倍のアクセスに軽減措置の対応中の障害としています。マイナビが運営する「マイナビ2013」でもアクセス集中のため表示が遅くなるなどの状態が発生。企業情報収集を試みる学生は、アクセスの多さ、システム障害に焦り、不安がよぎります。

情報収集「i Japan2015」着々と浸透
経済界で分かれる選考時期や短い就職活動期間。さらに産業の空洞化で採用枠の消極化や、外国人学生の採用など就職活動も大きく変革します。情報収集や会社説明会へのエントリーには、パソコンやスマートフォン、タブレットが中心になるなど、政府が推進してきた「i Japan2015」が着々と浸透してきています。ビジネスチャンスのヒントがまだまだありそうです。

●関連記事:景気DI:3ヶ月連続UP!/企業の海外進出:就職戦線は採用もグローバル化[2011.2.9配信]

[2011.12.5]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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