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老舗ニコン:ミラーレス一眼デジカメ市場参入!世界のコンパクトデジカメ市場を吸収、拡大

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軽く、小さく、きれいに撮れるミラーレス一眼
110912_6.jpgニコンがとうとう、デジタル一眼レフカメラから光学部品のミラーボックスを省いたミラーレス一眼デジタルカメラ市場に参入します。年内に発売すると報道がありました。ミラーレス一眼は昨年から家電量販店などでみかけるようになり、各社が参入してきました。これまでの一眼レフデジカメは、レンズに入った光をミラーやプリズムで撮像素子へ振り分ける構造となっていますが、このミラーを持たない構造がミラーレス一眼デジカメで、撮像素子に映った光が電気的な処理で液晶へ映し出されるしくみになっています。ミラーボックスがなくなった分、小型軽量化で価格も一眼レフより安く、軽く小さくきれいに写せるとして女性にも人気のようです。

新興ミラーレス一眼メーカー:ニコン、キャノンの世界2強へ急追
ミラーレス一眼のデジカメ市場には、パナソニックやソニーなどが既に参入していますが、キャノンと並びナショナルブランドのニコンの参入で、競争が一段と激化しそうです。キャノンやニコンなどのデジカメは日本が世界に誇る製品の一つで、世界市場でもキャノン、ニコンの2強体制となっています。それに続くのがミラーレス一眼のパナソニックやソニー、富士フィルムが追撃しており、日本勢が上位を占めています。
ミラーレス一眼メーカーの追い上げは、一眼レフデジカメに近い高画質が撮れ、価格も安く、軽量小型。少しでもいい画像を残したいと思う、子供を持つ親などに人気があり、従来激安競争を繰り広げるコンパクトデジカメ市場を吸収しています。

最強2社の脅威!技術を発揮できなくなる
コンパクトデジカメ市場は、サムスンなど韓国や中国の激安機種の参入が目立ち、日本メーカーはコスト競争からも勝ち目はありません。さらに携帯電話やスマートフォンのカメラ機能の高性能化で、市場自体が縮小へ向かっています。一方、ミラーレス一眼市場は日本の他、韓国や中国などにとどまっており今後、東南アジアや欧米と、世界のコンパクトデジカメ市場を吸収する可能性も高く、輸出・市場拡大で国内にも波及効果をもたらせましょう。
ニコンの参入でキャノンもミラーレス一眼市場参入は予測でき、日本勢のシェアを海外で一段と確立させたいところです。急速に最強2社に迫る勢いの後発ミラーレス一眼メーカーは、2社にとっては脅威とも言えるでしょう。デジタルカメラ一番の技術であるミラーボックスが不要となれば、2社の優位性は発揮できなくなる可能性があります。

ミラーレス一眼、職人技が不要になる
一眼レフデジカメの光学式ファインダーやミラーボックスは、光学部品の成形や軸合わせなど職人の高度な技術や微調整が必要で、これが後発メーカーの参入の壁となっていました。そのためパナソニックはオリンパスから、ソニーはコニカミノルタから技術や部品の供与を受けていましたが、ミラーレス一眼の登場で提携も必要なくなりました。
プロのカメラマンは、一眼レフデジタルカメラが発売された当初、プロのカメラマンは味わいが出ないと昔ながらの銀塩写真を使い続けましたがデジカメの技術革新で今ではほとんどのがデジタルを支持するようになりました。日本勢のミラーレス一眼の登場によってサムスンなどアジア勢も参入してきています。さらなる日本のものづくり技術の革新でミラーレス一眼の精度を向上させ海外にアピール。デジカメと言えばMade in Japanを守り続けたいですね。

[2011.9.13]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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