節電特需:生産2割増!団扇工場休日返上でフル操業/「九電メール」と大相撲
扇子、簾、団扇・・・日本文化復活の夏
節電の夏を迎え、生活の中でも様々な変化を実感しています。ご近所ではテラスに「緑のカーテン」。ホームセンターで売れているのはゴーヤの苗と扇風機や扇子、簾(すだれ)など。洋品店のチラシに「婦人用ステテコ」と見たときは仰天しましたが、思いがけず懐かしい文字を目にする機会が多くなりました。
街頭配布:団扇、ティシュ、割引券
街頭で販促に配られるティッシュに交じって、今年は団扇(うちわ)を持つ人も多いことに気づきます。夏の挨拶代わりに社名入りの団扇を得意先に配る企業もめっきり見かけなくなったと思っていました。商店街の店で朝顔や美人画の涼しげな団扇をもらうのも嬉しいものです。最近活気づいている不動産業界でも物件広告付きの団扇を配り、「エアコンなしでも涼しいのでどうぞ入ってご覧ください」といった文句で集客をするなど、電力不足の夏の広告活動です。既に電力不足は当たり前になりました。
節電特需で大わらわの団扇工場
今年の夏は節電の特需により、団扇の生産が追いつかないとの報道も。例年よりも2割ほど受注が増え、メーカーでは時間延長・休日返上でフル稼働を続けているといいます。
団扇の製造は香川県丸亀市が国内シェアの9割を占めているとのことですが、そのほとんどが中小企業です。「電力不足」という国難を支えているのも中小企業であることは間違いありません。
大企業にあるまじき情報管理の杜撰さ「九電メール」
ここ数日、東京電力福島第一原発の事故以上に騒がれているのが「九電メール」問題です。これは本当にひどい話ですね。
佐賀県の玄海原発再稼働に関して、九州電力の関係者による意見誘導ややらせがあったと取り沙汰されています。
九州電力幹部が行ったような指示・依頼自体は、公開されはしないものの一般のビジネスの場面でも日常的に行なわれているものです。しかも、今回新たに露呈したのは、九州電力ほどの大企業において、問題の電子メールの記録が残るなど、情報統制があまりにも甘いことに驚きました。SONYの個人情報流出も世界中のメディアで批判されましたが、情報の管理が適切にできない企業は信用を得られません。経営者として、情報管理の徹底の重要性を改めて感じています。
半年ぶりに本場所再開の大相撲:経済回復基調
電子メールと言えば、力士の携帯メールが発端で八百長問題が表沙汰となった大相撲。予て薬物問題や暴力事件、野球賭博などの問題を抱え、今年3月から本場所開催を中止していましたが、7月10日に名古屋場所初日を迎え、ようやく再開しました。
3月の春場所(大阪)、5月の夏場所(両国)や地方巡業中止による開催地の経済的被害は計り知れません。相撲協会は己の信頼回復ばかりでなく、地域の経済回復の責任も果たすべく、一層の努力して欲しいものです。
[2011.7.18]
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