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プロ野球の「優勝セール」経済効果は期待薄、3年後のWBCに期待!

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シリーズ日本一の消費マインド喚起
プロ野球セ・リーグは中日がリーグ優勝を決めました。中日が仮にこの後、クライマックスシリーズを阪神に3勝2敗で勝ち、日本シリーズで西武ライオンズを4勝3敗で破り、日本一になると中部5県に215億円の経済効果があると報道されました。毎度のことですが、中日が3年ぶりにプロ野球日本一になれば、中部地方の人々の消費マインドに火がつき、経済効果が期待できるということなのですが、かつての経済効果にくらべて年々効果が少なくなってきている感じがします。

地域経済を潤す強い地元球団
スポーツ関連の分析に定評のある関西大学大学院の宮本勝浩教授は、阪神が優勝するたびに経済効果を発表することで有名です。もし、今年阪神が日本一になった場合の効果は、平成17年リーグ優勝した643億円以上の経済効果が見込めるとみています。阪神の観客動員数は平成21年までプロ野球12球団のうち5年連続トップで、平成22年もトップの観客動員で他チームを圧倒しています。
また平成19年、阪神百貨店と阪急百貨店が経営統合したことによって、阪神百貨店の約3倍の売上力を持つ阪急百貨店でも優勝セールが行えるなど経済効果は中日の3倍強とみています。
あくまで優勝したらの話で、勝てなければ何の経済効果も起きません。地域経済にプロ野球優勝の影響がいかに大きいのか応援にも力が入るでしょう。

WBC:毎年開催の潜在力
101005_1.jpgプロ野球はかつて平日、休日ともにゴールデンタイムに中継され、特に巨人戦では高視聴率を獲得していたドル箱番組と言われていました。しかしここ数年で人気選手の海外流出などすっかり影は潜めたものの、世界一となったWBC(World Baseball Classic)日本代表チームだけは別格のようです。
経済(効果)をいうならば、日本の国際化に伴い、すでに戦う舞台は「世界」になっているという見方をすれば、WBCに経済効果に注目すべきではないでしょうか。WBCは国内外でプレーする選手が終結するなど、野球のワールドカップといわれ、宮本教授によると経済効果は506億円にのぼるとみています。宮崎県での合宿から観戦ツアー、関連したグッズ、限定デザイン商品など様々な産業で波及効果が生まれました。
平成18年に続いて平成21年も優勝した日本代表は、次回平成25年に開催されますが、この経済効果があるなら毎年でも開催して欲しいと思うのは参加国すべてでしょう。

話題性のある消費マインドで経済成長に
スポーツに限らずワールドワイドな話題性における消費マインドは、お財布の紐を緩ませる効果があるようです。世界レベルで活躍されている石川遼選手や宮里藍選手の影響でゴルフを見に行ったり、プレーしたり、同じファッションをしたりと関連産業に活力を与えてくれます。
キッカケが経済成長を遂げる
また、イベントもワールドワイドであるほど大きな効果をもたらします。日本は昭和39年に東京オリンピックを開催、その後昭和45年に大阪万博が開かれ、GDPが約2倍に成長、高度成長期を迎え経済大国となりました。そして成長著しい中国でも平成20年に北京オリンピックを開催し、平成22年に上海万博を開催し経済成長を遂げています。各国ともに2つの大きな「キッカケ」が国の発展に繋がったともいえるのでしょう。平成32年オリンピックに立候補している広島には、世界平和にプラスして世界経済成長を期待したいところです。そういえば広島にも球団がありました。日本一どころかリーグ優勝にも程遠いようですけど・・・・

{2010.10.5]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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