日本版「イエローキャブ」NY採用モデルの「NV200タクシー」で都内を快走!
東京でNV200タクシー35台お披露目
米ニューヨーク市で次世代のイエローキャブとして稼働しているワゴンタイプのタクシー車両「NV200タクシー」が東京にも登場。製造元の日産自動車は6月8日,同車両の出発式を東京で開催。NV200を初期購入したタクシー会社46社の関係者も参加し、それぞれのタクシー会社用にカラーリングした35台の車両を披露しました。
同車両は、一般的なセダンタイプの車両に比べ車室内が広く,積載スペースも大きく見晴らしも抜群で、ゆったり感に配慮された車両です。
5人乗りでスーツケース4個楽々収納
NV200は、運転手を含め5人乗りで、大きく開くスライドドアはスーツケース4個を楽々収納。各社とも乗車料金は、通常のタクシーと一緒で、まずは和製イエローキャブに親しんでもらうため、一部を除いてニューヨークと同じ黄色い車体で走ります。
これまでミニバンタイプのタクシーは、料金が高いと客から敬遠されることも多くありました。ただ、ここ数年で外国人観光客が急増するなど、各社が一斉に採用することになりました。
タクシーの9割がセダンタイプ
タクシー会社で使われる車両は約9割がセダンタイプ。日産が昭和50年代に発売したセドリックは今も中心となっています。一方、トヨタ自動車はクラウンコンフォートなどタクシー車両に採用。同社は、平成25年にミニバン型タクシーの試作車を公表しています。
日産の片桐社長は、「東京五輪までに都内のタクシーの半数以上をミニバン型にしたい」とコメント。東京にミニバンタクシーの姿が多くみられそうです。
規制緩和でタクシーは供給過多
タクシー業界は、平成14年の規制緩和により供給過多状態が続いています。平成21年10月に施行されたタクシー事業適正化・活性化特別措置法のもとで、減車の推奨や労働環境の改善が図られるものの、抜本的には業界改善に至っていません。このような状況下,利用者の減少や従業員の賃金問題,燃料費の高騰で平成24年度のタクシー会社の倒産件数は12年以降最多となりました。
バブル時代にはタクシーがなかなかつかまらないことも当たり前でした。アベノミクスによりバブル再来が一部で意識されますがタクシー業界にも再び良き時代が訪れるか注目されます。
[2015.6.24]
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