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オンワードとラオックスが合併会社設立!クオリティ高いMade in JAPANファッションを店舗とネットで展開

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合併会社:企画から生産,販売を国内で
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総合アパレルメーカーのオンワードホールディングスと総合免税店のラオックスは6月22日,衣料品の企画・生産・販売を手がける合併会社を9月に設立することを発表。中国人を中心に訪日外国人観光客に人気の高いMade in JAPANの衣料品の販売体制を強化し、外国人観光客ニーズを取り込みます。
設立する合併会社の社名や人事は未定。資本金は4億円でオンワードが51%、ラオックスが49%出資します。

オンワード:高級品とファストファッションに挟まれ中途半端に
オンワードは、ハイエンド&モデレート(中流の上)をターゲットに展開するものの、昨年の消費税増税で高級品と低価格のファストファッションに挟まれ中途半端なポジションで苦戦。今年2月期の営業利益は2度の下方修正で前年比43.8%減の53億3,000万円まで落ち込みました。
一方、国内家電量販店のラオックスは、業績の悪化で平成21年に中国の大手「蘇寧電器」に買収され、中国系企業となり、外国人観光客向けの免税品販売を中心に販売を拡大させています。

求められているクオリティの高いファッション
オンワードは、地方の工場と連携して生産する日本製の衣料品を、国内のラオックスの免税店店舗や,海外向けネット通販を通じて販売する計画。ラオックスは、海外では日本の耐久財だけでなくファッションにも付加価値の高い商品が求められていると自信を見せます。オンワードも、高品質のジャパンクオリティをファッション分野で提供すると意気込みます。
ラオックスでは、訪日外国人観光客向けの家電や衣料品の販売で売上げを伸ばしており、両社の強みの融合で販売拡大に繋げる考えです。

ラオックス、自社ファッションブランドも開発
ラオックスは、6月に独自開発のアパレルブランド「オリガミ」を発売したほか、婦人靴製造・販売のモード・エ・ジャコモの買収を発表するなどファション事業への参入を鮮明にしています。本業である家電製品や高級時計、化粧品,食品に加えファッション事業の強化で集客を高め売り上げ拡大を狙います。
合併会社によるファッション事業の販売を店舗はラオックスで、ネットは同社のネット通販で中国など海外での販売拡大を狙います。


[2015.7.6]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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